ひっそりとたたずむ定食屋 おとと坊@虎ノ門 [ 東京ランチ]
虎ノ門でお昼にしようと、1丁目をブラブラ歩いてみる。
小路にデカイ看板を発見。
「旬魚旬菜 古酒地酒 おとと坊 虎ノ門店」とあります。
とっても惹かれるコピーです。夜に来てもいいかな、って思いながら、どこに店があるんだろうって、周りをキョロキョロ。
看板が立っているところの反対側に、小さな店があります。
もしかして、これ?
店頭にメニュー板が置いてあって、たしかに「おとと坊」とあります。
昼定食
みそ汁、小鉢、お新香付き(税込み)
1 煮魚定食 850円
日替わり(カレイ、ブリ、銀だら等)
2 さば味噌煮定食 850円
3 小鉢三品定食 650円
4 さば塩焼定食 700円
5 さんま塩焼定食 700円
6 シマホッケ焼定食 650円
シンプルに魚のみの店です。
小鉢三品定食っていうのに、ちょっと惹かれます。
ビルの1階に、ここだけ木造の一軒家の居酒屋風になっています。
木製の格子戸に青い暖簾。常連がひっそり通い詰めそうな、隠れた居酒屋としては、なかなかいい感じです。
暖簾の左側が、わざとたくし上げられています。
でも暖簾を下げている棒が折れている・・。この店構えをどう評価するのか。
今回もちょっと勇気を出して入ってみました。
お店は小さく、入ってすぐ左に2人がけのテーブルが2台、左手の厨房に向かってタウンターが5席ほど、右に4人がけのテーブルが3台。
厨房には、男性2人と女性1人、ともにかなりのご高齢です。
こういう店、わりと好きだな・・。
先客は2人がけのテーブルに1人のみ。かなり寂しい。
席についてもお茶は出てきません。
温かいお茶が入ったポットと冷たい麦茶が入ったペットボトルがテーブルの上に置いてあって、セルフでお茶を飲みます。
さて、気になった小鉢三品定食ってどういうの?って聞くと
小鉢のメニューの中から好きなものを選んでもらいます、っておばあちゃん。
小鉢のメニューって?
ありました。壁につり下がっています。
定食につける小鉢が1つ100円であります。
うの花、ラッキョウ、きんぴら、ポテトサラダ、
大根おろし、ひじき、納豆、冷奴、梅干
玉子は50円です。
やっぱり小鉢三品定食に決めました。
うの花、きんぴら、ひじきの3品をチョイスしました。
それにご飯、みそ汁、漬け物がついて定食です。
卯の花。濃い味付けかなって思ったら、サッパリ系です。
ご飯のおかず用に濃いめ味付けではなく、むしろ酒の肴用の薄めの味です。
きんぴらは、ゴボウが太めで噛み応えがあります。炒め煮のはずだけど、脂っ気が少ない。味は濃くなくて、わりとサッパリ系。
ひじきの煮物。これも割とサッパリ系。
ご飯が少なめの盛りで、大盛にすればよかったなぁって後悔。でもヘルシーで、ダイエット向きのおかずなんだから、この方がいいかな、ってことで、腹八分目にしときました。
看板に古酒地酒とあったんだから、本来は夜が主体の店のはずです。夜に来てみたい感じの店です。
「ここは、夜もやってるんですよね?」
「いまは、昼だけやってるんです。」
えっ!皆さんご高齢になって、夜は辛いのかな?
ちょっと残念です。
厨房近くの壁に、清水の次郎長一家の写真のコピーが貼ってあります。
不思議に思って「次郎長と何かご関係があるんですか?」って聞いたら。
ご主人らしき人が、にっこりする。
「静岡のご出身ですか?」 またにっこり。
「清水のご出身ですか?」 またもにっこり。
やっぱり次郎長と関係があるのなぁ・・・。
「このお店は名前からすると、お魚を食べないといけなかったですね?」
「この次は魚を召し上がってください」と言われました。
この店の評価は、やはり魚を食べないとわかんないですね。
最初に1人いた客は、私が食べている途中でいなくなって、その後入ってくる客はいなくて、店内は店の人と私だけとなりました。ここはそんなに人気がないのだろうか?
店を出てすこし歩いたところで、サラリーマン風のオジサンが(って私も同じ風情ですけど)、店にスッと入りました。やはり常連客がいるようです。
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