SSブログ
 

花巻市でちょこっと観光 [旅行先]

岩手県花巻市をウロウロしたときのことです。

道路の脇に古い立派な建物があったので、車を止めてみました。

大きくて立派な建物です。何でしょう?

とんちゃんが通った小学校はずいぶん古くて、こんな感じの建物だったんです。
もちろんずいぶん以前に取り壊されちゃいましたけどね。

旧花巻町庁舎ですって。
1929年に出来た総ヒノキ造りの庁舎なんですって。ヘエー!すごっ!
1929年というと、世界恐慌、昭和恐慌の年ですね。

この建物の床の一部に、花巻城の廃材を再利用したんですって。花巻城は廃藩後の明治4年(1871年)に取り壊されているわけで、その材がどこかにしまい込まれていたんですかね。

古い電車も展示されていました。

おひょー!えらく横幅の狭い電車じゃないですか!

花巻温泉線に使っていた車両だそうです。

花巻の各地温泉を巡った電車なんですね。
そういえば大沢温泉にもこの電鉄の写真が飾ってあったなぁ。
横幅が狭くて前から見ると細長いから「馬づら電車」と呼ばれていたって。(笑)
両側の座席に人が座ると膝が触れあうほどだ、っていうけど、足の長い最近の若者じゃ、とても座れないですね。


花巻と言えば宮沢賢治ゆかりの地です。
花巻農業高校の敷地内にある「賢治先生の家」へ行ってみました。

花巻農学校(当時)を1926年3月に退職した賢治は、別宅を改造して住み、自給自足の生活を始めました。
同年夏、賢治は「羅須地人協会」を設立して、夜には農民たちを集めてエスペラントや農業技術などを教えました。
その賢治の生活と活動を行った建物があります。

小さく質素な建物です。

入口の脇には【下ノ畑ニ居リマス 賢治】なんて、書いてある。
左の呼び鈴の左にある扉が入口です。

建物の中から入口を見たところ。
中も綺麗に整備されています。

火鉢を囲んで椅子が置いてあって、こうして話し合いをしていた雰囲気が演出されています。

和室があって

その2階は書斎になっていますけど、中には入れません。


もう1ヶ所、農業ふれあい公園にある施設にも立ち寄りました。

ここに農業科学博物館があります。

お屋敷風のデザインの建物です。

建物入り口の両側にあるガラスが

農耕の場面を描いた磨りガラスになっている。
これは良くできていると思います。

いろんな展示があって、ザッとしか見なかったんだけど、その中で面白かったものをひとつ紹介します。

木の樽です。

【下肥樽】
下肥、要するに人糞を運んだ樽です。(笑)
昔のトイレはボッタン式でしたよね。
知らない人も多いかな?
街場の住宅街にあるトイレ(便所だな)に溜まった人糞は、農家の人たちが汲み取って、この樽に入れて運んだんです。

運んでどうするかって?
畑に蒔いたんですよ。肥料にするために。
あるていど人糞を熟成させてからまいたでしょうけどね。

木の桶(おけ)があります。

説明には【稗(ヒエ)の種を蒔くときに、肥料と種を混合したものを畑にまき付ける際に用いた。】と、さり気なく書いてあります。

しかし、その【肥料】って、何のことだと思いますか?
さっきの人糞です。
それに種を混ぜて、当然、手でまいたんです。
それはヒエだけじゃないんです。

昔の農家は大変だったんだなぁ・・・と思います。

もちろん、そうやって出来た農作物をみんなが食べたんです。


 
タグ:岩手県
nice!(7)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 7

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0