横丁に1人仕様のレトロな飲み屋 仙壱屋@仙台市 [ 東北]
仙台市の夜。
仙台には、「小路」や「横丁」という古くからの飲み屋街があります。
一次会は国分町の稲荷小路にある「北の一」さんでした。
そこからさらにディープな横丁へ・・。
一番町にある「壱弐参横丁」。
さて、この横丁名は、なんと読むでしょうか?
「一二三横丁」・・・まんま。それって読みにくくない?
「ひふみ横丁」・・・うーん、もうひとひねり。
「いろは横丁」・・・これが正解です。
当て字ですね。
横丁を反対側まで抜けてしまった。
こっちが表かな?
横丁の正式名称は【ふれあい百店街 壱弐参横丁】です。
HPもちゃんとある:http://www.sendai-iroha.com/
横丁の中にはいい感じのお店がいっぱいあって、どこにしようか迷います。
たいていのお店は小さくて、4人で入れるお店はやや限られる。
そして、あんまり若者っぽい店もなぁ・・・。
と、たどりついたのがここ。
「仙壱屋」さん。
赤い暖簾をくぐって店内へ。
カウンターと木製の丸テーブルがあるレトロなつくりです。
2階席もあるようです。
カウンターには焼酎や日本酒が色々並んでいる。
天井は実にレトロ。
丸テーブル塗装が剥げていて、そこがまたいい感じ。
お通しはワカメ。
地元の食材をシンプルに使っている感じ。
飲み物は・・・やはり日本酒にしましょう。
地酒もありますけど、普通酒で行きましょう。
どういうわけか京都の「松竹梅」です。
でも実はこれには訳がある・・・そう思います。
その話題は最後に書きましょう。
日本酒は、ぬる燗でいただきました。
メニューは、焼きものと居酒屋料理。
どれも小盛りで安いのが魅力です。
冷や奴250円。
半分食べちゃったところです。
オニオンスライス210円。
春のタマネギは甘くて旨い。
厚焼き卵350円。
厚焼き卵は、ねぎなんかが入ってふっくらしていて、これはなかなかの逸品です。
舞茸のホイル包み酒蒸し380円。
これも想像通りに旨い。
焼き鳥をオーダー。
砂肝は1本90円です。
一番手前にタマネギがついているのが「仙壱流」かな。
唐辛子をたっぷりかけていただくのが、とんちゃん流。(笑)
イカの塩辛300円。
自家製なんだろうか?これまたいい感じの塩加減で旨い。
料理が小皿で低料金。
1人客用にセットされているようです。
大人数じゃなくて、仕事帰りに1人でフラッと・・・。
そういうお店が横丁のいいところなんだろうな。
仙台横丁巡りは、これからも楽しみです。
さて、最後にこの横丁の話し。
この壱弐参横丁もルーツは戦後の闇市です。
仙台は敗戦1月前、1945年7月10日の仙台空襲で焼け野原になってしまった。
そこに闇市ができ、それが1946年8月に「中央公設市場」になった。
市場は東西に延びる2つの通路でできています。
北側にある青葉通り側の通路が「青葉小路」。
南側の南町通り側の通路は「松竹小路」。近くにある映画館松竹仙台に因んだ命名でしょう。
そしてここ「仙壱屋」がある通りは「松竹小路」。
このお店の普通酒が「松竹梅」なのは、この名にあやかっている、そう思います。
ごちそうさまでした。
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