おまかせコースで旨い料理をいただいてビックリ、こんな料金でいいのとさらにビックリ! はる@広島県庄原市 [ 中国・四国]
広島県の内陸部にある庄原市に2人で行きました。
今夜目指したお店はここ、「はる」さん。
どんな「はる」ちゃんがいるんだろ?
「あまちゃん」のキョンキョンみたいな「はる」ちゃんが居たりしたら・・・メチャ嬉しい。(*´∇`*)
おばあちゃんの「はる」ちゃんでもいいんだ・・。
しかしそんな冗談を吹っ飛ばずほどのワンダーゾーンがとんちゃんたちを待ち受けていたのです・・・。
店内は6人くらいのカウンターと小上がり。
小上がりにはすでにグループがいたので、カウンター席に座りました。
カウンターの中では、ちょっと童顔のおじさんがテレビの野球を観ている。
「いらっしゃい。飲み物は何にしますか?」と親しげな童顔おじさん。
「とりあえず、生ビールで。」
出てきたジョッキを見てビックリ。
ぉお!ジョッキの9割が生ビールで満たされている!ヽ(^◇^*)/
ビールはグラスに7対3で、なんていう決まりを完全に無視した量。
いえいえ、ビールが多い方が嬉しいですよ。(*^0゚)v
童顔おじさんは、大サービス人間のようです。
「はるちゃーん!」
小上がりの客が声をかける。
えっ?この童顔おじさんが「はる」ちゃんだったの?
キョンキョンとは全く異次元だけど、サービスしてくれる人は大好きです。d(*^v^*)b
「どこから来られたんですか?」と、はるちゃん。
「東京です。」(ホントは茨城だけど・・・。)
「そりゃ遠いところから来なさったんですね。そしたらブツブツ・・・」
はるちゃんは、何かブツブツとつぶやきながら、仕事を始める。
さて、何を注文しようか・・しかしメニューがどこにもない。
その日にできるものを出してくれる小料理屋方式なのかな。
はるちゃんが何か作っているみたいだ。
きっと、とんちゃんたちの突き出しだろうな。
その後にきっとオーダーを聞いてくるだろう。
「これ、どうぞ。」
はるちゃんが、皿を渡してくれます。
その皿が・・・デカイ!
そこに刺身がいっぱい載っている。
ぇぇええええ!なに?この量は!w(*゚o゚*)w
これ2人用じゃないですよ。これが2皿出てきて、この1皿が1人用。
これは突き出しじゃなくて、立派な料理です。
しかもとんちゃんの常識からすると2人前の量。それが1人用に出てきた。
「この魚は何ですか?」同行者が、はるちゃんに尋ねた。
「鯛です。」
あっ、そうだ、これ、鯛だ!
◆鯛の刺身
こんな量の鯛が、オーダーもしないのに出てきてしまっていいんだろうか・・・。
こんな量の刺身があったら、次のオーダーはすぐには出来ません。
まずは、鯛の刺身を食べましょう。
「これ、どうぞ。」
えっ?
はるちゃんが、小鉢を手渡してくれます。
湯引きした魚に酢味噌がかかっている。
おや?これはもしかして・・。
「これは、何ですか?」今度はとんちゃんが尋ねた。
「フカです。フカって、サメのことだけど・・。」
「ワニですね?!」
「そう、ワニ。こっちではワニって言う・・。」
ぅぉぉぉおおおお!ワニだ!ヽ(^◇^*)/
◆ワニの湯引き
いやぁ、食べたいと思っていたものが出てきた!
「これが、さっき話していたワニだよ。」
「うまいっスね。」
初めてサメを食べる同行者も納得している。
サメは淡白で、湯引きすると弾力がある。
味も臭いもないサメを湯引きして、酢味噌で食べるのが一番旨い、とさっき話したところなのです。
広島県のこの地域では、寒い季節にサメが刺身で食べられていた。
サメは体内にアンモニアがあるため保存性があって、山中でも生で食べることができたからです。
フライもある。でも、刺身やフライより、湯引きがいいと思うんです。
鯛の刺身にワニの湯引きと来たら、次はやっぱり日本酒にしたい。
「日本酒もらえますか?」
「日本酒はこれしかないけど・・。」と示すのは「上撰」と書かれた「千福」普通酒紙パック。
「それでいいですよ。ぬる燗でお願いします。」
◆千福普通酒のぬる燗
いい感じだ。
ところで、小上がりの客は料理を何もオーダーしない。
なのに、はるちゃんは何やら作っている。なんだか不安がよぎる。
「これ、どうぞ。」
またも皿に盛られた料理が出てきた。
変わった形状の肉にキャベツが添えられている。
これも2皿出てきて、この1皿が1人用なんです。
ニンニク炒めで、炒めたニンニクも添えられている。
よく締まった歯ごたえがあって、旨味がある鶏肉です。これはもしかして?
「これは、どこの肉ですか?」
「せせりです。」
やっぱり、セセリ!(*^0゚)v
◆セセリのガーリック炒め
せせりは、鶏の首の肉で、一羽からわずかしか取れない部位のはず。そのせせりがたっぷり!
ところでお気づきでしょうか?
ここまで、まだ何もオーダーしていないんですよ。
なのに料理が次から次へと出てきて、食べきれない状態になっています。
肉料理が出てきたので、焼酎のお湯割りをいただきました。
焼酎は「かのか」のみです。
それしかありません。でも、それでいいんです。
「これ、口直しに。」
またも皿が手渡されました。
◆黄色いトマト
「それ、黄色いピーマンじゃないよ。トマトだよ。」とニコニコするはるちゃん。
確かにトマトです。
カウンターの上に置いてあったのが、その黄色いトマトなんです。
野菜のトマトが出てきたんで、料理は打ち止めでしょうね。
いっぱい出てきた料理をつまみながら、かのかのお湯割りをもう1杯。
「これ、どうぞ。」
ぇええ!まだ出てくるのぉ?
◆天ぷら
なんと、天ぷら!( ̄□ ̄;)!!
しかもエビが3本とカボチャの天ぷら。
だめ、もう食い切れない!
半分は同行者に食べてもらいました。
何もオーダーしなかったのに、お腹がいっぱいになってきました。
天ぷらを食べきったところで、ここは締めることにしましょう。
鯛の刺身、ワニの湯引き、セセリのガーリック炒め、トマト、天ぷら。
しかもそれぞれ、たっぷりと2人前。
そして生ビールに日本酒と焼酎。
これでいったいいくらになるのか・・・。
「締めてもらえますか?」
「うーん。」はるちゃんが中空を2秒ほど眺め・・「1人3千円。」
え゛!(*゚Д゚*)ェ…
安すぎて驚いたんです。
ほんとにそんなんでいいんだろうか。
出した料理をはるちゃんは忘れているんじゃないだろうか?
でも、そう言っているんだから、素直に従おう。
料理も為すがままだったんだから、料金も言われるままに・・。
機会があったら、きっとまた来たいです。
ほんとにごちそうさまでした。
追記:
ブログのレストラン記事は食べログにもアップしています。
この「はる」さんは、1000軒目というとんちゃんにとって記念すべきお店になってもらいました。
まったく有名ではなく、常連の一部地元民にだけが通うお店。
食べログのレビューを見たからといって、地元民以外は行かない(行けない)でしょう。
しかしこれまでに料理をいただいたお店の中で、静かにしかし強烈な印象を残してもらったお店です。
食べログさん1000店記念、おめでとうございます。
次の目標は、1万店でしょうか(すっごい先になってしまいますが・・)
この手のシステムのお店、私の仕事場のそばにもあります。
そこはお蕎麦屋さんですが、次から次からつまみが出てくる。
最初は面食らいましたが、今はそれを折り込んで伺うようにしています。
お店の人って、お客さんを驚かそうと思っているのでしょうかね?
by 式守錦太夫 (2013-11-26 02:42)
> 式守錦太夫さん
ありがとうございます。
1万店は無理でしょうが!(笑)
こういうお店、いいですよね。
ただ、料理の量が多いのが面食らいました。
写真の料理が、各人に出てくるんですから。
驚かそうとしたのか喜ばそうとしたのか・・。
不思議なのは、他の客はほとんど何も食べていないこと。
ともあれ、感動しました。
by とんちゃん (2013-11-26 06:20)