スパイシーなカレー かたつむり@大仙市大曲 [ 東北]
秋田県大仙市大曲に泊まりました。
泊まった宿は、以前お世話になったところなので、朝食は開拓しようと思います。
ということで、大曲駅近くで朝から開いている喫茶店へ向かいました。
地図を見ながら行ったんですけど・・・喫茶店なんてないぞ。
あらま!学習塾になっている?
と思ったら、その藤倉ビルの2階にお店がありました。
「カレー&コーヒー」の「かたつむり」さん。
カレーは【インド風辛口】と書いてあります。
【世の中は変わりますなぁ・・しかしコーヒーは変わりませんなぁ・・】
と書かれた手書きのポスター。
変わらないものがあってもいいよなぁ・・それで、かたつむり?
落ち着いた木の扉。
【かたつむり 営業中】と書かれた輪切り丸太のプレート。
店内はカウンターが10席ほどとテーブル席が3卓。
カウンターの中では女性が2人働いていらっしゃる。
メニューは、カレー550円、オムレツ&トースト500円ほか。
コーヒーは300円。
壁にもメニュー。
【スパイスからの手作りカレー】
カレー、エッグカレー(半熟卵添え)、オムレツカレー、ウインナカレー(ドイツソージ添え)。
【自家製パンのトースト】
バタートースト、バター&ジャムのミックストースト、バター&メープルシロップのハニートースト、チーズトースト。
これも魅力的ですね。
でもデフォルトのカレーをオーダーしました。
◆カレー
先を紙ナプキンで包んだスプーンがついている。
古典的なスタイルですね。
温かい自家製のおしぼり、ってのもホノボノしている。
カレーは具がすっかり溶けた感じ。
野菜(タマネギ、トマト)がカレーに溶け込んでいる。
味は・・・スパイシー!
辛さは適度ですが、香辛料が混じり合ってマイルドなスパイシーさなのです。
溶け込んだ野菜が実に旨い。
「これ、おいしいですね!」とママさんに感動をお伝えしました。
「ありがとうございます!。」
そこから、ママさんとの会話が始まる。
かの「美味しんぼ」で10年くらい前にカレー対決があったそうです。
そこに登場するインド料理研究家が書いた本を買って、独学で学んだカレーを提供しているそうです。
調理法を学んで作るカレー。辛さやスパイシーさの加減はママさんの独自色ってことです。
その「美味しんぼ」の件は最後に書きます。
以前は「インドカレー」として出していたんですって。
でも食べログで「インドカレーじゃない」と評されたので、「インド風カレー」にしたんですって。
最近は本物のインドカレーのお店が増えたせいでしょうかね、と話されていました。
しかし・・・何が「インドカレー」なんでしょ?
北インドと南インドではそもそも料理が全然違う。
しかも作る人によって作り方や味が違う。
いや、そもそもインドには「カレー」なんて料理はないだしね。
カレーだけにしようと思っていましたが、お話をして長居したんで、せっかだからコーヒーもいただきました。
◆コーヒー
1杯づつちゃんと落としてくれる、ちゃんとしたコーヒー。
お店がある場所は、元はお母さんが駄菓子屋を営業していたそうです。
その場所で、30年前にお姉さんが喫茶店を開業。
お姉さんが結婚した後で、妹の現ママさんが関東から戻ってきて引き継いだそうです。
今ではビルになり、お母さんがビルのオーナー、娘さんが喫茶店のママさんです。
そんなわけで、話し好きで明るく楽しいママさんとそのお母さんで経営しています。
朝カレーとコーヒーをいただいて、清々しく楽しい喫茶店をお暇しました。
ごちそうさまでした。
さて、「美味しんぼ」の件。
『美味しんぼ』第24巻は「カレー勝負」(1990年4月)になっています。
そのあらすじは、ここ→http://maioka-fc.info/battles/battle003
冒頭、懇意にするデパートの社長から紹介してもらったインド料理研究家から山岡らは重大な事実を知らされる。
「インドにはカレー粉はない」というのです。
そのインド料理研究家がレヌ・アロラさんという実在の人物なのです。
彼女は五反田にアロラインド料理学校を開設し、インド料理の著書もあります。
:http://www.arora.jp/whatis.html
で、喫茶店のママさんが独学で学んだというテキストは、きっと『私のインド料理』(1983年、柴田書店)か、あるいは『インド スパイス料理』(1991年、同)でしょう。
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先ママさんがいらっしゃって、まだオープン間も無い頃でしょうか、母に連れられて、よくお邪魔していた記憶が蘇ります。
あのカウンターで足をぶらぶらさせながら、おきまりのオレンジジュース。最後に食べるチェリーの嬉しさ。
とても懐かしく、涙が出そうな思いで読ませて頂きました。
ありがとうございます♪
by 通りすがり (2016-01-04 23:13)
> 通りすがりさん
「先ママさん」というと、きっとお姉さんですね。
いまでもオレンジジュースがメニューにあります。
やはりチェリーが浮かんでいるんでしょうか。
素敵な思い出のコメントをありがとうございます。
by とんちゃん (2016-01-05 09:01)