「おふくろ」から「温故知新」へ ZIKKA@新潟県十日町市 [ 甲信越]
新潟県十日町市での夜のことです。
諏訪神社の「おおまつり」を眺めながら夕食のお目当ての店に向かったら・・・満員。
お祭りのせいで帰省客や観光客が大勢いて、めぼしい店は予約客で満席みたいです。
どこも予約してないから・・・こりゃちょっとヤバイかも。
そんな不安を抱きながら、歓楽街から少し離れたところにある、目星をつけてあったお店に向かいました。
あんまり居酒屋風でないお店。
「ZIKKA」さん。
横文字の店名なんて、オシャレじゃないですか。
とんちゃんに似合わないって?いえいえ。
【おかあの台所】【十日町のお母さんの味 実家のようにくつろいでください】ってあるでしょ。
横文字の店名は、「実家」をローマ字にしたんです。
そう聞くと、ぐっと親近感が湧いてきますでしょ?
とんちゃん向きでしょ?σ(゚ー^*)
店内は、入ってすぐのところにテーブル席。
どこから集めてきたの?って聞きたくなるような、中古家具が使われています。
アンティークな落ち着いた雰囲気、というと聞こえがいいですね。(*´▽`*)
奥は長いカウンター席とテーブル席。
入口近くには若いペアが座っていたので、とんちゃんたちオジサンチームは気を遣ってこちらのテーブル席へ。
カウンターの上の黒板にメニューが掲げられていて、ちょっとイタリアンバルみたい。
ワインもちょこっとあるみたいです。
そんな「ZIKKA」さんの【コンセプト】が書いてあります。
【60歳以上のお母さんを中心としたスタッフで構成されており、「実家に帰ってきたように、家庭料理でくつろいでほしい。」そんな思いから色んな知恵や料理の腕を持っている「おかあ」のお店として「おかあの台所 ZIKKA」という名前になりました。】
60歳以上の「おかあ」スタッフによる家庭料理のお店、ってことのようです。
「おばあ」じゃないですよ、「おかあ」だよ!そこのとこ、よろしく!(*^0゚)v
そんなわけで、おかあスタッフが働いていらっしゃいますが、店長さんは若いガッシリ系のオニイサンです。
リサイクル、リユースなどがコンセプトなので、紙ナプキンも無漂白です。
さて、何を飲みましょうか?
とりあえず・・・ビールですよね。
キリンの一番搾りかラガーだ。
おや,、【新潟限定ビイル】だって!
「風味爽快ニシテ」っていうビール。いいねえ、ご当地限定ビール。
しかもサッポロだよ!
◆風味爽快ニシテ
麦芽100%のビール。
ヱビスとちがってサッパリ感があって、サッポロクラッシクに似た感じです。
【本日のオススメ!!】 メニュー
枝豆は【十日町産】。やっぱ地元のものをいただきましょう!
◆十日町産枝豆
冷凍じゃない、生の枝豆。甘くて旨いです。
【十日町の酔道(すいどう)】
ナニコレ?酔っ払いを極める道とか?
蛇口が2つ並んだ写真は何の意味でしょうか?
カウンターの立ち上がり部分に、水道の水栓が2つ出ている。
あら!写真と同じじゃないのよ!
まさか、ここからお酒が出てくるとか?!ウッソー!
お店のおかあさんに聞いてみました。
この蛇口から日本酒が出てくるんだって!
へぇー!w(*゚o゚*)w
でもって、ここから注いで、飲み放題なの?
いえいえ、さすがに量り売りですって。
升は1合と同じく400円、升入りグラスは450円なのね。
天神囃子と松乃井の2種類の普通酒だそうです。
天神囃子は十日町市中条にある魚沼酒造の精米歩合60%の普通酒、松乃井は十日町市上野にある松乃井酒造場の普通酒。
◆酔道から天神囃子
天神囃子を升グラスでいただきます。
水栓をひねるとお酒が出てくる。
お酒がグラス一杯になっていく・・・
おっとと・・・グラスから溢れている!
升から溢れそうになったところで・・・ストップ!
グラスにも升にもいっぱいだよ、ウレシィー!ヽ(^◇^*)/
テーブルへ運んでいただきま・・・・これ、無理!(◎_◎;)
溢れそうで、升を持ち上げられません。。。どする?
ここで口から迎えに行きます。
あははは、うまいわ。(*^▽^*)
それからテーブルでじっくりいただきました。
【串揚げ】もある。
酒の肴は家庭料理に限らずいろいろあります。
「栃尾の油揚げ」をオーダーしたら、残念ながら品切れでした。
【にんにくとチーズと油揚げの相性抜群!】だってよ。
◆アホきつね
揚げにニンニク風味の溶けたチーズ!こりゃ確かに旨い!
しかし、なんでこれが「アホ」なの?
アホみたく旨い!ってこと?(意味不明)
じゃなくって、ニンニクのことをスペイン語で「アホー(ajo)」って言うんです。
だから「アホきつね」。これはクックパッドにも登場する、有名料理(?)のようです。うーむ。
これ、誰が発案者なんだろ?
◆牛スジ味噌煮込み
味噌は意外にも八丁味噌。
八丁味噌って熟成が進んでいるから、ビーフシチューみたいな味とトロミになってるんです。
これは、予想以上に旨い。
◆旨ダレ塩キャベツ
塩昆布が入っているから味に深みがあるじゃないさ。
お酒をもう1杯いただきましょう・・・しゃく蛇口から。σ(゚ー^*)
◆酔道から松乃井
2杯目はこっちね。
コップから溢れます・・・
升とコップで表面張力2!o(^▽^)o
まずは口から迎えに生きましょうね。
辛口だけど、常温だとちょっと癖があるなぁ。
◆ミョウガのたまり漬け
これいかがですか、とご主人からのサービス。
自家製のたまり漬け。メニューにない試作品。
こりゃ日本酒にあうわー!ぜひ、レギュラーメニューにしましょうよ。
◆松乃井普通酒・燗
松乃井の普通酒は辛口だけど、常温だと酸味や雑味があるので、燗にして2合いただきました。
燗にするとスッキリした飲み口になって、実にいい感じです。
酒の燗って不思議ですね。
◆伴助のホッケ焼き
かなり身の厚いホッケ。
ホッケは大きくて身が厚い方が脂が乗って旨いんです。(*^^*)
ちなみに「伴助」は福島県いわき市にある伴助干物店のことでしょう。
そろそろ〆のころですが・・・。
飲んだ後、「〆にラーメンを食べよう」って必ず言いだす人っていますよね。
今回のメンバーの中にも1人にいるんですよ。(^o^)
そんな彼のために食事メニューをチョイスしましょうか。
【シメにいかがですか?】のメニュー。
お茶漬けセット600円、N二郎ラーメン750円、辛味噌ラーメン850円、牛スジぼっかけ焼きそば650円、油そば550円。
「N二郎ラーメン」って、チャーシューがガッツリ載っていて、これもしかして二郎インスパイア?
【コシヒカリの米粉入り麺と津南ポークのトンコツスープとチャーシューの「地産地消二郎系ラーメン」】ですって。
「牛スジぼっかけ焼きそば」は、【八丁味噌で煮込んだ牛スジを太麺と豪快に合えたボリューム満点のぼっかけ焼きそば】ですって。
さっきの牛すじ煮込みに太麺ですか!そりゃ旨そう。
◆牛スジぼっかけ焼きそば
生玉子トッピングだ!
神戸市長田のスジコンの「ぼっかけ」とは違うけど、これはこれでいいじゃないのよ。
ちなみに「ぼっかけ」とは、神戸市長田が発祥の牛すじとコンニャクを甘辛く煮込んだもののこと。
本来は「スジコン」とか単に「スジ」と呼ばれているもの。
それをうどんにぶっかけるから「ぼっかけ」になったんです。
詳しくは以前の記事を参照ください。
「神戸長田のソウルフード「スジコン」は「ぼっかけ」となって全国へ 長田本庄軒@神戸三宮」:
http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2014-03-31-1
生玉子をマゼマゼしていただきます。
味は・・・勝手に想像してください。ムチャうまです!
またも大量に汁が残ったぞ。
よし、今度はやっぱり雑炊だね・・・・ウソ!
もう食べられません。(〃´o`)=3
残念ですけど、これでお仕舞いにしましょう。
いわゆる「おふくろの味」ではなく、伝統的な食材や地元の食材を使いつつ工夫を凝らしている。
ちょっと大げさにいうと「温故知新」を意図しているように見える料理と思います。
ごちそうさまでした。
以下は、ホテルにあったZIKKAさんのポスター。
飲み屋というより、本来は食事するところなのね。
もちろん飲みもOK。
天神囃子も松乃井も、普通酒がうまいんですよね。
by skekhtehuacso (2014-09-26 22:59)
> skekhtehuacsoさん
確かにどっちも普通酒が旨かったです。
天神囃子は常温で旨かったし、松乃井は燗が旨かったです。
普通酒は、あぁ、日本酒ってうまいなぁって、しみじみ思わせてくれます。
by とんちゃん (2014-09-27 05:04)