自家製・幻の牡丹ソバと羊蹄山の名水で打った蕎麦をいただく 羊蹄山@北海道倶知安町 [ 北海道]
北海道に帰省したときのこと。実家の父と蕎麦屋さんへ行きました。
虻田(あぶた)郡倶知安町(くっちゃんちょう)にあるお店です。
同町と隣の京極町との間には国道がありますが、尻別川を挟んでその南側に一直線の高速道路があります。
・・・ってのは、ウソ。
絶対に定規で直線をひいて設計したに違いない、真っ直ぐな道道があります。(「道道」は誤記じゃなくって、北海道営の道だから道道なんですわ。)
その道路わきにある蕎麦屋さんです。
木製の看板【そばや羊蹄山】が目印。
昔は目立っていたけど、木が経年変化で黒っぽくなって字がよく見えないかな。
白い【十割蕎麦】の看板の方が目立ちますね。
お店の前や脇に駐車場があります。
【農家のそばや 羊蹄山】さん。
【新そば入荷】の幟がうれしいです。
お店に入ると赤い野点傘がお出迎え。
店の右奥には製麺室がある。
臼などの道具が並んでいて、ここで蕎麦打ち体験もできるようです。
店内は、広々としていて手前にテーブル席、奥に座敷があります。
右奥の窓際に座ると羊蹄山が見えますよ。
【身土不二】と筆字で書かれた看板。
元は仏教用語ですけど、「身体と土は一つである」、「地元の食品を食べると身体に良い」という意味で使われていますね。
【「新そば」で提供しております 店主】。ありましたね。
【羊蹄山の麓で栽培したそばで打っています。】のポスター。
【牡丹蕎麦生産者 農家のそばや羊蹄山のオーナー青木一廣】
この蕎麦屋さんは、オーナー自身が生産した蕎麦を使ってそばを打っているんです。だから「農家のそばや」なんです。
おしながきを拝見しましょう。
最初にこのお店の説明が書いてあります。
店主は、農家の4代目。
「幻と言われる牡丹蕎麦」にこだわって栽培しているそうです。
蕎麦の種類は2つ。
自家栽培の牡丹蕎麦を使った十割蕎麦と北海道産小麦粉を使った二八蕎麦です。
ところで「牡丹蕎麦」とは。
大正末期に北海道農業試験場が道内のソバの在来種(本州から持ち込んだもの)から選別した品種で、長く北海道の主力品種だったそうです。しかし今ではその改良種の「キタワセソバ」に主力がとって代わられた。
交代した理由は、背が高くて倒れやすく栽培が難しく収量が少ないから。
しかし味や香りが優れているため、「幻のそば」として根強い人気があるそうです。
冷たい蕎麦のせいろそばは、十割そばが750円、田舎そばが600円。
温かいそばのかけそばは、十割そばが750円、田舎そばが600円。
一品料理に、えび天やそばがき揚げなどがあります。
親父はビールをオーダー、そばは”せいろそば”にしました。
ここのオーナーは蕎麦屋さんを経営しているだけでなく、パン屋やレストランも経営しているみたい。
お蕎麦をいただいた後で寄ってみましょうか。
◆サッポロクラシック
麦芽100%のホンマモンのビールです。北海道限定販売ですよ。
◆揚げそば
酒のつまみに揚げ蕎麦がついてきます。
これが旨いんですよ。(*^^*)
とんちゃんは運転手なんでビールを飲めないから、水でガマン・・。
でもこのみず、ただの水じゃないです。
【羊蹄山の名水】です。
京極町にある「ふきだし湧水」は日本百名水に選ばれています。
それと同様の羊蹄山の湧水がこの蕎麦屋の脇に湧いています。
うまいかって?そりゃ旨いよ。
この水で蕎麦を打っているんですね。
できることなら、これで水割りがのみたいなぁ・・。
◆せいろ蕎麦
さて、やってきました。
黒っぽい田舎蕎麦ではなく、白っぽい色をした蕎麦です。
蕎麦の中にわずかに黒い星があります。
ではいただきます。
細く切られた生粉打ちそばは、腰が強くしっかりした歯ごたえ。
しかも蕎麦の香りがとってもいい。さすが新そばです。
こいつは旨いです。
ワサビは、粉わさびを練ったものではなく、生ワサビ。拘っていますね。
汁は辛めの味で、鰹が効いています。
甘めの田舎風に一線を画したい、っていう感じかな。
しっかりした歯ごたえの蕎麦を辛めの汁でいただくと、キリッとした感じになります。
最後は蕎麦湯で〆ましょう。
鰹の出汁が効いた汁を蕎麦湯でのばすとこれがまた旨いですね。
お店を出て右の方に、洋風の建物が見えます。
あれがレストランやパン屋さんですね。ちょっと寄って見ましょう。
ごちそうさまでした。
コメント 0