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新潟県の日本酒全蔵元を試飲できるぞ ぽんしゅ館@新潟市 [ 甲信越]

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新潟県の長岡市から新潟市に移動。そこでの夜のこと。
新潟駅に隣接して、県内の日本酒が一気に試飲できるところがあります。
まずはそこから訪れることにしました。

新潟駅の駅ビルCoCoLo新潟。ホテルメッツ新潟がある西館への3階通路を行くと。

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ショップがあります。

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【越後のお酒ミュージアム】「ぽんしゅ館」です。

「ぽんしゅ館」は、越後湯沢駅に出来て、新潟県が2店目です。
越後湯沢のぽんしゅ館には、昨年行く機会がありました。
 「新潟中のお酒を居ながらにして味わう」:http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2014-08-25-6

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利き酒、酒や食品・惣菜やスイーツの販売、そして1階にはレストランがあります。

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お酒売り場への入口。
おや!手を上げて、とんちゃんを呼び止めるオジサンがいます。

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とんちゃんを呼んでいるんじゃなくて、一升瓶を振り上げている。w(*゚o゚*)w

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越後湯沢のぽんしゅ館では、酔っぱらって店の前で寝ていたオヤジがいたのと大違い。(*^^*)

店内に入ると日本酒の販売所があり、その奥に「利き酒番所93」があります。

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ここには県内の全93の蔵元の日本酒が揃えられていて、その利き酒ができるんですよ。

ここでは、500円でお猪口5杯の利き酒ができます。
500円でおちょこ5杯!・・・そそられるでしょ!(*^^*)

越後湯沢駅で経験済みなので、ここのシステムは承知済み。

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レジでおねえさんに500円を渡すとコインを5枚と猪口をもらえます。
利き酒器に猪口を置き、このコインを入れると、猪口にお酒が注がれるんです。

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店内にズラッと並んだ【利き酒マシン】。
各蔵元から何種類かの銘柄が提供されています。
これだけあると、どれをいただけばいいか、完全に迷ってしまいます。
おっと、素敵な女性客もいらっしゃいます。(*´▽`*)

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銘柄選びに迷う人用に、利き酒人気銘柄のランキングが黒板に掲示されています。

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冷蔵庫に【ファーストクラスの利き酒】があります。
基本は1猪口=1コインですけど、ファーストクラスのお酒はコイン何枚かでいただけます。

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カウンターに箱が並ぶ大吟醸なんかは、コイン8枚なんてのがあります。

さて、どのお酒をいただきましょうか・・・

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◆お福正宗山古志純米吟醸
「山古志」の名前に惹かれてチョイス。
岡市にある蔵元・お福酒造が、長岡市山古志(旧山古志村)の棚田で契約栽培された五百万石を使った純米吟醸酒。

山保全に協力したいという思いから、1997年から山古志村の米で酒造りをして、「山古志」の銘柄で販売。
しかし2004年10月24日の新潟県中越大震災で、山古志の棚田も壊滅し、お福酒造の醸造蔵や精米工場が倒壊してしまったそうです。
そして2007年12月に酒蔵が復興し、再び「山古志」を醸造できるようになったそうです。

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利き酒器からお猪口に注いだお酒。まろやかな辛口のお酒です。

酒のつまみは・・・

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ズラッと並んだこれ!

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【日本酒に合う塩】w(*゚o゚*)w
54種類の塩です。

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日本中の塩が色々。

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村山市の「こだわりの塩、花塩」、北海道の「なまら塩」などなど。

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藻塩なんてのもある。

塩を肴に次の酒はどれにしようかな。

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黒板には【今月の酒蔵】が紹介されている。
今月は武蔵野酒造さんの銘柄が並んでいるそうです。
武蔵野酒造は上越市(旧高田市西城町)にある蔵元で「スキー正宗」なんていう銘柄がある蔵元です。
じゃぁ、武蔵野酒造さんにしようかな。

ところで、「スキー正宗」について・・・
明治末期の1911年にオーストリアの軍人・レルヒ少佐が旧高田市に配属され、軍事訓練として兵士たちにスキーを教え、さらに民間にも広がります。ということで、旧高田市は日本のスキー発祥の地とされています。
シュテムボーゲン、リュックサック、ヒュッテというドイツ語を日本に紹介したのもレルヒ少佐だそうです。
昭和に入る頃、地元では「スキーで町おこしを」ということで、「スキー」を冠につけた商品開発が盛んとなり、武蔵野酒造も「越山正宗」の銘柄を「スキー正宗」に替えたそうです。

ということで武蔵野酒造さんのお酒。

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◆ぶなの露特別純米酒
新潟県牧村の棚田で作られた五百万石を60%精白した特別純米酒。

さっきの山古志もそうですが、五百万石は新潟でも作られている酒造好適米です。
この酒は、水も牧村の名水「弘法清水」を使っているそうです。
コクの強いお酒でした。

つまみは「塩」以外にもありますよ。(*^0゚)v

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味噌!(^∇^)

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◆無添加丸しぼり
長岡市にある「えちごいち味噌」というメーカー「無添加丸しぼり」。
「赤みそ」と「白みそ」があって、これは赤みそ。

楊枝でチビっとなめて、酒をいただきます。(*^^*)

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生キュウリ1本ってのもあります。100円か1コイン。
これに味噌や塩をつけていただく、というもの。

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◆越後雪鶴純米
糸魚川市にある田原酒造のお酒。
五百万石を58%まで精米した純米酒だそうで、柔らかい口当たりのお酒です。

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◆越の寒中梅純米吟醸原酒
小地谷市の新潟銘醸のお酒で、ここの人気ランキング第5位。
【原酒を飲めるのはここだけです!】というのに惹かれました。
原酒だけれど意外に軽快な味わいのお酒です。

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◆越後鶴亀純米吟醸山廃原酒
新潟市竹野町にある蔵元・越後鶴亀のお酒。
人気NO.1で、しかもこれまた【ぽんしゅ館限定酒】の原酒、ってんでチョイス。
原酒らしい力強いお酒です。

「山廃」とは。
日本酒は、蒸した米のデンプンを麹菌でブドウ糖に変え、それを酵母によってアルコールに変えて造ります。
蒸米に麹と水を加えて酒母(酛)を仕込みむとき、雑菌による汚染を防ぐため乳酸菌を添加して弱酸性の環境をつくるのが現在では一般的で、これを「速醸造り」といいます。
速醸は明治時代に発明された方法で、それ以前は空気中の自然の乳酸菌によって時間をかけて乳酸発酵が行われていました。これが「生酛造り」。
この酒母を造るとき、ときかつて櫂で混ぜて蒸米を細かくする作業があり、これを「酛すり」あるいは「山卸(やまおろし)」と呼びます。これは冬の寒い真夜中に行うつらい作業です。
明治時代に、麹を仕込み水に浸して水中に麹の酵素を浸出させてから蒸米を仕込めば、「酛すり」は必要ないことが分かったんです。それで山卸を廃止した生酛造りを「山卸廃止」略して「山廃」と言います。

こうして猪口5杯の日本酒をいただきました。
つまみが塩と味噌だけで、それで原酒を含めた日本酒を猪口とはいえ5杯いただくと、ちょっといい頃加減になってきます。

腹も空いているし、もちっと本格的に飲みに行きましょう。
ごちそうさまでした。

食べログ: ぽんしゅ館 利き酒番所
夜総合点★★★★ 4.0
昼総合点★★★★ 4.0

関連ランキング:立ち飲み居酒屋・バー | 新潟駅


 
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shinyo

お邪魔します。
すごいいい場所ですね!また遊びにきます!
by shinyo (2015-11-22 13:01) 

とんちゃん

> shinyoさん
居心地がいい場所を探して安らいでいる、ってところ。
そういう居場所を用意してくれている人に感謝です。(合掌)
by とんちゃん (2015-11-23 07:04) 

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