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紅葉に囲まれたパワースポット 月待の滝 @茨城県大子町 [旅行先]

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昨年11月に夫婦で茨城県北の大子町や常陸大宮市に1泊旅行しました。そのときの記事をしばらく連載します。

1日目は大子町にあるパワースポットへ。
大子町と言うと袋田の滝が有名。でも、もっと静かで神秘的な滝があり、そこに蕎麦屋さんがあることを@stk1031さんのインスタで知りました。
滝を見ながら蕎麦をいただくなんて、いいじゃない!ということで向かいました。

滝は「月待の滝」、蕎麦屋は「もみじ苑」さん。

月待の滝は、久慈川の支流・大生瀬川にある、落差17m、幅12mの三筋に流れ落ちる滝。
今ではテレビをはじめ多くのメディアに取り上げられているパワースポット。そこにもみじ苑があります。

実は、もみじ苑と月待の滝との関係は、切っても切れない仲なのです。

月待の滝は、1970年代には地元でもあまり知られない隠れた存在の滝でした。
その滝に魅せられた現もみじ苑の店主が、1984年に25歳で滝壺近くに喫茶店を開店。滝周辺を整備し、滝の美しさが見直され、有名になったそうです。

この滝の名が「月待の滝」であることを再発見したのもまた、もみじ苑の店主です。
このことについて詳しくは最後に書きます。

          

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(地図は、もみじ苑HPhttps://momijien.com/store/より)
久慈川にかかる嵯峨草橋を渡り、滝に近い駐車場は第1駐車場です。
とんちゃん夫婦は、手前にある第3駐車場に車を停めました。

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滝からやや遠い第3駐車場は、結果的に大正解でした。

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月待の滝への案内板に従って進むと、美しい景色の小道に出会えるのです。

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民家の敷地内を抜ける感じ。この民家が面白いんですけど、それはまた後で。

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案内表示に従って進みます。

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すると紅葉の落ち葉が敷き詰められた、とてもロマンチックな小道が続きます。

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滝へ通じるこの小道はもみじ苑の私有地です。

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小道の途中には休憩所もあります。

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小道をしばらく進むと、滝が見えてきます。

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そして滝を有名にした「もみじ苑」
ここで蕎麦をいただくのですが、それは明日の記事で・・・。

もみじ苑の脇を抜けて進むと、滝の前に出ます。

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2筋の月待の滝。 水量が多い時には3筋になるそうです。

滝に向かって右側の道を進むと・・・

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滝の裏側に入ることができます。それで別名「裏見の滝」「くぐり滝」とも呼ばれている。

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滝の裏側から眺めた景色は、光が反射して美しいです。

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滝の手前には、かき氷やだんごを売る、「もみじ苑」さん小屋があります。

 

駐車場への帰り道でのこと。

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月待の滝への小道の入口にあった、このお店に入っていました。

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中にはモノがいっぱい。

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入ってすぐの正面には、まな板を売っています。

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その奥には骨とう品がいっぱい。

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横の作業場では、まな板を作っています。

ここがどういうお店なのか、よくわからないままに去りました。


「月待の滝」の名について。

1970年代には本来の滝の名が忘れ去られていました。
しかしもみじ苑の店主は、次の2つのことから、滝の名が「月待の滝」だと断定しました。

ひとつは、滝への降り口に明治11年建立の月待信仰の石碑・二十三夜塔があること。
写真⇒もみじ苑HP:https://momijien.com/about/tsukimachinotaki/

月待信仰二十三夜塔とは。
陰暦23日の夜は、子(ね)の刻(午前0時)に月が上ります。その月(下弦の三日月)の出を待ち、月を拝む夜会が、二十三夜待ちです。
二十三夜は、勢至菩薩(せいしぼさつ)を拝み、観音経を唱えます。勢至菩薩は、智慧(ちえ)の光があり、あらゆるものを照してすべての苦しみから解き放つ菩薩だと信じられ、二十三夜に勢至菩薩を拝めば万劫の罪が滅すると信じられていました。
二十三夜の講の人々が宿の一室に集まり、飲食をともにしながら月の出を待つのが一般的で、また供養塔(二十三夜塔)を建てることも広く行われれていました。
また、二十三夜を略して「三夜」とも言ったことから「産夜」に通じ、安産、子育て祈る女性の講もあったそうです。


もうひとつは、「川山の見落し八景」のひとつに「嵯峨草の月待の滝」があることを文献で確認したこと。「見落し」とは、この地域の地名です。

そしてもみじ苑店主はこの滝が「月待の滝」であると発表し、店名を「月待の滝 もみじ苑」と名付けた。そして店主は2005年に「月待の滝」を商標登録しました。

「見落し八景」について
もみじ苑HPによると、天狗岩(昭和61年崩落)、龍崖、水汾岩、清ヶ淵、水神淵、近津の祠(神社)、嵯峨草の子午線岩、月待の滝が、見落し八景だという記述を文献で確認したとのこと。
その文献名はHPに「奥久慈膝栗毛」とあります。店主に確認したところ、正しくは石井良一 著『奥久慈膝くりげ』(1953年、奥久慈郷土史刊行会)で、1983年に国書刊行会から刊行された複製で確認されたようです。

1977年発行の「奥久慈ガイド緑風号」には、川山の見落し八景は、天狗岩・ひる岩・水神淵・月待の滝・水汾岩・龍崖・清ケ淵・近津の祠だと書いてあるそうです。(袋田の住職、山寺日記「川山の見落し八景の月待ちの滝」)※「子午線岩」と「ひる岩」とは同じもの。
「奥久慈ガイド緑風号」の記事は、1953年刊の『奥久慈膝くりげ』を参考にしたものでしょう。

「見落し八景」は明治以降に選定されたものでしょうが、いつ誰が選定したのかはわかりません。



 
タグ: 観光
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