石臼挽き蕎麦 雪むろそば屋 小さな空@新潟県上越市安塚 [ 甲信越]
新潟県上越市の安塚区(旧安塚町)で、お昼ご飯。
道の駅「雪のふるさと やすづか」にあるそば屋さんに行きました。
隣には雪だるま物産館があります。
「雪むろそば屋 小さな空」です。
入り口脇にストーブが置いてあります。
その上に、なぜか石臼とお釜用の木蓋が載っています。
メニューは。
雪室田舎そば1300円。そばの外皮に近い黒い部分(甘皮のこと)の粗挽き粉使用。
石臼挽き十割蕎麦850円。
二八そば850円。
などなど。
そばは店内の石臼で挽いているそうです。
石臼挽き十割蕎麦を注文しました。
更級風の白っぽい蕎麦。
冷たい水で締めてあって、腰が強い歯ごたえのある。
そして香りの強い立派な蕎麦に打ち上がっています。
田舎蕎麦も食べてみたいところです。
薬味はネギと辛み大根。
付け合わせに、カボチャの煮物とそうめんカボチャの漬け物が出てきました。
とても美味しい蕎麦が食べられて、満足です。
ここは上越市に編入される以前は頸城郡で、上越(上越後)地方と呼ばれるところです。
長野がある北信とは文化的に近い関係にあります。
そうしたこともあって、蕎麦文化が根付いていることと思います。
新潟県というと「へぎそば」が有名です。
これは十日町や小千谷市という魚沼地域、中越(中越後)地方で広まったもののように思います。
上越と中越は、同じ越後とはいえ、山に隔てられていて行き来がしにくい場所に思います。
と
ころで、へぎそばの「へぎ」とは。
「剥ぎ」を語源とし、剥ぎ板で作った四角い器のこと、などとwikipwdiaに説明があります。
その剥ぎ板は、
「剥木板」とも書き、丸太を薪割りのように割り裂いて作る板のことです。
のこぎりで板を切り出すと、木の繊維を断ってしまいますが、この技法の場合は木目
が美しく立体的に現れます。
その板で作った器が「へぎ」で、元来は神社や神棚に酒や米などの神饌(しんせん)をささげる際に用いたお盆のこと。
そうした神事に使われていたもの。
今も、結納などを載せる白木の台は「へぎ」と呼ばれています。
これが後に食台として使われるようになったもの。
食台として使われるようになったときには剥ぎ板ではなく、切り出した板材を使った器になっていたはず。
餅を平たく切って乾燥させ焼いたり揚げたりするお菓子を「おへぎ」とか「へぎ餅」と呼ぶのも、語源は同じ。
元は固くなった餅を平たく割ったものということでしょう。
蚕を育てる箱を「へぎ」と呼んでいた、という情報があります。
これは本当かな?
蚕を育てる容器は「蚕箔(さんぱく)」と呼ばれますが、これは竹製が普通のようです。
木箱だとしても、ソバを載せるにはかなり大きかったはず。
この話は、クェッションマークとしておきます。
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