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今まで全く目に入らなかったこの店は母の料理をしっかり食べる超穴場だった 三恵@虎ノ門 [ 東京ランチ]

先日、人間ドックに行って、胃と大腸の内視鏡検査をしました。要するに、上からと下から、両方から入れたわけ。胃の方は問題なかったのだけど、大腸の方は5mm程度のポリープがあったので、取ってしまった(たぶん良性とは思うけど・・現在検査中)。それ自体は大したことはないのだけど、その後がいけない。

今後1週間から10日間、脂っこいもの、繊維の多いもの(ゴボウ、コンニャク、キノコ、海草など)、辛いものはダメ、もちろんアルコールはダメ!っていうのだ。
いったいオレにどうしろって言うんだ!と悔しがりながら、好きな酒を断って、静かな日々を送っている。
そんな私がお昼に行けるところは、揚げ物・油物系、中華系、辛い物系を避けると、残るは和食の魚系しかないだろう。

そこで、虎ノ門1丁目にありながら、食べログでまだ誰もレビューしていない店があるので行ってみた。しかし地図で示された場所に店があるという記憶がまったくないのです。半信半疑で店に向かいました。

実に物静かな店構え。
その真向かいには「寅」があります。そこには最近、何度も通っているけど、そのトイメンにこんな店があるなんて、まったく気がつかなかったです。
ここは大きな看板もなく、まったくひっそりとした、人目を避けるかのような店なのです。

この店の紹介は、ネット上でも少ない。「虎ノ門・霞ヶ関ランチ王」くらいではなかろうか。

看板風のものは、小さな行灯だけです。いや、これで悪い訳じゃない。

暖簾には「お食事処」とある。
私の少ない経験では、こういう店は安くて旨いところが多いのだが、しかし引き戸のガラスは模様ガラスで、店内の様子が全く見えない。常連以外は実に入りにく店です。

入り口の引き戸に貼ってある「おすすめ」というメニューは、焼魚定食700円より、などと書いてある。手頃な値段です。

よし!と、意を決して店に入りましょう。

店内は狭く、向かって右のL字カウンターに7席のほど、左に4人用テーブルが3つ。
先客は、カウンターに1人、2つのテーブルに3人とわずか。
他の店には行列が出来ている時間帯に、この店はがら空き同様。驚くべき状況です。

店は年配のご夫婦が切り盛りしていて、奥さんが厨房係、ご主人が配膳係のようです。

店内張り出された「おすすめ」というメニューは
焼魚定食 700円
 しゃけ、あこうだい、さば、ぶり照焼、さばみそ煮があります。
マグロ御さしみ定食 850円
とんかつ定食    750円
たら子定食     800円
豚肉みそ焼定食   700円
盛り合わせ定食   750円(エビフライ、玉子焼他)
カキフライ定食   800円

「さばとぶりはすぐできますよ!」というご主人に反応して、A女が「さば焼き定食」、Mさんが「ぶり照焼定食」を注文。
私は、「盛り合わせ定食」を注文。
A女「盛り合わせって何の盛り合わせですか?」
私「フライの盛り合わせみたい。」
A女「えぇ~っ!油っこいものダメなんじゃないですかぁ~っ?!」
私「うん、まぁそうなんだけど。こんくらい大丈夫でしょう。」
何がこんくらいかわかんいないのに、適当なことを言っているわけですが。

それはともかく、実はここの「盛り合わせ定食」はかなりのものらしいのです。

ご主人がお茶を運んで来ました。
今日は暑いから、冷たい麦茶かな?って思ったら、熱いほうじ茶です。
うん、熱いお茶もまた、いいものです。

A女のさば焼き定食がすぐに出てきました。焼き置きしていたものですね。
四角い皿には、焼かれたサバの半身がドンの載り、両脇に付け合わせが載っている。
付け合わせは、写真手前が大根おろし(当たり前)、大葉に乗っているのはインゲンの味噌和え、奥にあるのはホウレンソウのおひたし、ポテトサラダ、厚焼き玉子です。
付け合わせの量が多くて、皿からあふれそう。玉子焼きはサバの上に(!)乗っている。

Mさんのぶり照り焼きもいっしょに来ました。これも焼き置いたもの。
やはり同じように付け合わせが皿に同乗しています。ただし大根おろしはない。

それから、茶碗型の丼にご飯。なんと、白飯じゃなくて、炊き込みご飯です。
これは意表を突かれました。

みそ汁は、中に具が一杯入っているようです。

さらに冷や奴。豆腐の大きさが半丁分もある、大きな冷や奴です。
上にはおろし生姜と鰹節が乗っています。

そして漬け物。タクワン2切れ、キュウリの漬け物(自家製でしょう)2切れ、ラッキョウ2個。

うーん、これで700円ですか。かなりCP高いです。

さて、私のは? 出てくる気配がありません。
しかし厨房からジャーッという油で揚げる音が聞こえてきます。
料理を待っているのは私1人ですから、きっとこれは私への料理を揚げているのでしょう。
そうかぁ!フライは揚げ置きじゃなくて、注文を受けてから揚げるんだぁ!
いや~、これは期待出来ます。

私が待っている間に、A女とMさんは食べ始めました。
常連らしい客が2人入って来て、カウンターに座り、2人とも「盛り合わせ」を注文する。
うぅん?やはりここのイチオシは「盛り合わせ定食」らしい。

しばらくして、厨房からカウンターの上に皿が置かれました。
盛り合わせが出来たようです。おぅ!来た、来た!

すると、カウンターに座る常連が、すっとその皿を自分の前に持ち去りました。
”おい、おい!それオレんだぞ~!”
そう叫びそうになったところで、人がカウンターに来て、所定の位置に皿がないんで、あれ?って顔して、
件の常連客の前に勝手に「盛り合わせ」があるのを発見。
「すみません、それ、先のお客さんのですから・・。」と言って、皿を引き取った。

ホッと、安堵です。
やっと私の前に「盛り合わせ」が載った皿が運ばれてきました。

わあっ!
皿の上はすごい状態になっています。
直径20センチほどの丸い皿の上に、いろんなものがてんこ盛りでひしめき合っています。
どうなっているかは写真を見てください。

エビフライとコロッケ。
コロッケの上に、何か乗っています。
ジャコ天?って思ったら、なんとポークソテーです!
これらはどれも温かい。

共通の付け合わせ、インゲンの味噌和え、ホウレンソウのおひたし、ポテトサラダ、厚焼き玉子も当然あります。
そしてエビフライの下には、さらにまだ何か隠れているようですけど、分かりません。

さて、では、いよいよ食事タイム!

まずは一番上に乗っているエビフライ。熱々です。

インゲンの味噌和え。あれ?ピーナツ味の甘い味噌で和えてあります。
これもアリですね。

エビフライとインゲンを食べると、その下に隠れていたものが出てきました。
煮物です。コンニャク、里芋、人参、揚げボールです。ヘルシーなおかずです。

反対側にあるポークソテーを食べる。
あっ!これ、味噌味です。
味噌漬けの豚肉を焼いたものです。メニューにあった「豚肉みそ焼」ですね。
うーん、味噌風味が旨い。これだけでもご飯が1杯食えるぞ!

豚肉を食べると、その下のコロッケが食べられます。
コロッケも熱々で、、中はしっとり柔らか。このコロッケ、うま~い!

手作りの厚焼き玉子を一気に口に入れました。
甘いね・・・・うっ!・・・辛~い!
なんと玉子焼きの中に辛子明太が隠れていて、ピリッと辛い卵焼きなんです。
またも意表を突かれましたけど、これ、旨い!大人の卵焼きです。

ポテトサラダは、甘い味付けです。

みそ汁は具だくさん。里芋、人参、牛蒡、ワカメがたっぷり入っています。

ご飯の量が少ないかな?って思ったけど、どうしてどうして、多種かつたくさんのおかずのおかげで、すっかり満腹です。

料理は、ほぼすべて手作り。
揚げ物だけでなく、煮物もしっかりあって、おかずの取り合わせにも気が配られています。
月並みな表現ですけど、おふくろの手料理のようです。
これで750円はとっても安い。

しかし客は少ない。それも含めて、こんなところに、信じられない穴場です。
きっとまた食べに来ます。

店の感じも、店の人も、まったく垢抜けない。こういうところは、若い人や女性には受けないから、食べログにも載らないのだろう、とも思うのだけど、しかし私自身がここに店があることに全く気がつかなかったわけだから、他人のことは言えそうもない。


 
タグ:定食 東京都
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