郷土料理と酒を愉しむ居酒屋 北洲@秋田 [ 東北]
秋田の夜。どこに行くかかなり迷ったんですけど、居酒屋に2店行くことに心を決めました。
前回は、山王で呑んだんですけど、今回はやはり有名な川反に向かいました。
「北洲」という居酒屋です。太田和彦「居酒屋味酒覧」第1版に紹介されている店です。
建物はかなり古い。すぐ隣は北洲飯店という中華料理店です。
何か関係があるのかどうか、わかりません。
店内に入ってすぐのところに、左側にカウンター、右側に座敷があります。
3人だと告げると、さらに奥に通されました。
奥にはやや広い座敷があります。
Tさんは、ハタハタが食べたいいうけど、そりゃ無理というもの。ハタハタは冬の魚ですから。
「きりたんぽ鍋」とか、この店オリジナルの「イカ鍋」もいいかな。「鯨となす鍋」なんていう鯨料理もいいねぇ。
もろきゅうを注文。
なす焼きとブリカマ焼きを注文。ブリカマは「限定2」ってなってます。
刺身の盛り合わせ、味噌付けタンポ(1日十本限定)、鶏皮餃子も注文。
メニューを見たときには、全く見落としていたんですけど、「クロモ」という海藻はかなり旨いんですよ。
酒は、刈穂や由利正宗など地元の酒があります。
お通しは山菜が出てきました。
ジュンサイですね、なんて言った人がいますけど、違います。
ミズという山菜です。
シャリシャリした歯触りが旨いです。
しかし私の知っているミズは、もっと太くて粘りがあるものですけど、これはそれとは違って、茎にコブの「ムカゴ」ができている部分みたいです。
もろきゅう380円。暑い夏は、身体を冷やすキュウリがいいかも。
薬味は「もろみ」ではなく、味噌とマヨネーズです。
私は生ビールを1杯飲んだ後に、日本酒に切り替えます。
まずは「刈穂 気魄(きはく)の辛口」。
よく知らずに注文したんですけど、かなり辛口の純米酒だなとは思ったけど、ちょっと苦みがある。後で調べたら、山廃純米生原酒 +25度ということみたい。
なるほど生原酒だったんですね。
しかしどうも荒い印象を受けました。私の好みとは違うかな。
地物のナス焼き380円。
九州出身のTさんは食べたこと無いんじゃない?ってことで、「とんぶり」を注文しました。とんぶりって、箒の木の実です。長芋の千切りといっしょに出てきました。
混ぜて食べてください、っていうの店員のアドバイスで、醤油をかけて混ぜました。長芋のヌルヌルととんぶりのプチプチがいい相性です。
やや時間がたってから、ブリカマ焼きが来ました。
限定2個ってことは、1日に1匹分だけ、ってことなんでしょうね。
かなり待って、刺身が来ました。
左からカンパチ、タイ、イカ、マグロ、サワラです。生きが良くて美味しいです。
味噌付けタンポ。タンポが美味しい。
味噌は甘めで、個人的にはもっと辛い方が好きだな。
鶏皮餃子。
餃子の餡を鶏皮で包んであります。皮がパリッとしていて、香ばしくて、旨い。
私は日本酒をいろいろ飲みました。
由利正宗純米吟醸 雪の茅舎550円、刈穂吟醸470円、まんさくの花純米酒470円。値段も手頃で、芳醇でキレがいい、品の良い酒です。
イカ鍋とか注文すればよかったなぁ。でももう1軒行きたかったので、このあたりで店を出ました。
ここは美味しいです。でも料理が出てくるのにかなり時間がかかるので、早めに注文だけした方がいいでしょう。
コメント 0