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懐かしい白味噌系みそラーメン 元祖札幌や@西新橋 [ 東京ランチ]

夏の暑さがちょっと和らいだ日。
Kさん、Tさんがよく通った、という札幌ラーメンのお店に連れて行ってもらいました。

場所は西新橋1丁目の小路。

「元祖札幌や」というお店。
略して「がんさつ」だって。

実は、この店に来る前、Kさんとの間で、味噌ラーメンを巡る激しいバトルがあったんです。

「とんちゃんさんは、札幌出身ですよね。」とKさん。
はい、そうですよ。味噌ラーメンには五月蠅いですよ。

すると、とんでもないことをKさんが言い出す。
「がんさつの味噌バターコーンがとっても美味しいんですよぉ。」と。

な、な、なにぃぃぃぃ! 味噌バターァァァァだぁぁぁ!
なんと言うことをぬかすのじゃ!
いかぁん!そんなものを食べてはいかん!
味噌ラーメンにバターを入れるなど、言語道断じゃぁ!

「えっ、なんで? バター入れると、美味しいですよ。」

だから、いかんのじゃぁぁぁ!
バター入れると、もう、どんなスープも旨く感じてしまう。
それではスープ本来の味がわからなくなってしまうんじゃぁ!
だからいかんのじゃあぁぁぁ!

バター入れるなぞ、ラーメン道に反する邪道じゃ!
札幌っ子は、決してそんなものは食わぁぁん!
(実は、食べる人もいますけどね。)

そんな私の怒りにもかかわらず、でも味噌バター食べたいんですぅ、って連れられてきたのです。

ちなみに、コーンも勧めません。
あの甘さが、スープの味を殺します。
でもこれは好きずきだから、コーントッピングしても許しますよ。
じゃあ、バターもいいだろうって?
いか~ん!バターは許さんのじゃ!

「元祖札幌や」はチェーン店と思っていました。
でもここはそれとは違う、独立系なのだとか。(詳しくは最後に書きます。)

昼食時なので、店の前にはお客が並んでいます。

写真入りのメニューが店の前に掲げられています。

らーめんは、しお、しょうゆ、みその順で書かれています。
もしかして「しお」がイチオシなのかも。
そして、それら3つに値段の差がない!

値段は、小550円、並650円、大800円という、麺の量で決まります。
「ちゃーしゅーめん」はプラス250円。
トッピングに、メンマ、コーン、わかめ、ねぎ、モヤシ、玉子、バター(!)。
このお店のデフォルトのラーメンには、もやしが載っていません。

店の前の列に並んでいると、お店の女性が、店内に入れる人数毎にオーダーを聞いています。

Kさんは、みそ並に、コーン、バターをトッピング。
Tさんは、それにさらに玉子を追加。
性懲りもなく、味噌バターをオーダーする2人です。(笑)

私は、みその大盛り。

札幌ラーメンに載ったモヤシや野菜が好きなんですけど、トッピングのモヤシは注文しません。その理由は後ほど。
ちなみに、店の前で並んでいると、暑さしのぎで開けられた厨房のドアから、厨房内の作業が見えます。
茹でたラーメンを丼に入れて、スープをかけ、トッピングしています。中華鍋を振るう姿は見られません。

店内に入って数分待たされてから、席に案内されました。
エアコンのよく効く一番奥の席です。ラッキー!!

テーブルの上の調味量軍団。
唐辛子のいっぱい入ったラー油、おろしニンニクもあります。

その後ろに一味唐辛子。そうです!一味なのです!

Kさん、Tさん、いいですか、味噌ラーメンには胡椒ではなく一味唐辛子をかけるんですよ。
「ええっ、七味をかけるんですかぁ。」
ちがうって!一味唐辛子ですって!
七味は、そば屋で使うもの。
味噌を辛くするのに胡椒を使うと、香りが強くなりすぎるから、だと思います。

札幌では、一味唐辛子を置いていないラーメン屋なんて一軒もありませんよ。
東京では、味噌ラーメンをウリにしながら、一味じゃなくて七味を置いてあるお店が実に多い。
これはもう、とんでもないことです。
そんな店の店主に言いたい。一度でも札幌のラーメン屋に入ってみろ!とね。

なぁんて、味噌ラーメンの情報をご提供いたしました。

テーブルの上には、普通の胡椒(白と黒の混合)に加えて、ブラックペッパーがあります。これもグッドです。
調味料の揃えに抜かりはないようです。

さて、ラーメンが来ました。

味噌バターコーン+玉子。

バターが熱いスープに溶けて・・・そこ、いかにもうまそうですねぇ。
おおっと、いかん、いかん。そうなるから、いかんのじゃ。(笑)

みそラーメン、大盛り。
一見してシンプルです。

スープの色は白。
完全に白味噌系です。
白濁したスープの上に油が小さな玉状になって浮いています。
油は多くはないようです。
トッピングは、メンマ、チャーシュー、ネギのみ。実にシンプルです。

まずはスープをいただきます。
(写真は唐辛子を入れた後のものです。)
豚骨の白味噌系です。
ややクリーミーですけど、スッキリ。よくある「味噌汁系」のスープとは異なる。
化調は多くない。
うん、これは旨い。そして懐かしい味です。

札幌ラーメンの味噌味は、もともとは白味噌系の合わせ味噌です。
札幌では、みそ汁自体が白味噌系なのですから。
札幌ラーメンの発祥とされる味の三平のスープは白味噌系で薄味で塩分強め。
それに似た感じのスープです。

ホットペッパーのHPに「札幌ラーメンが初めて東京に出店した時の味をかたくなに守りつづけているお店です。」とあるのも頷けます。
このお店が出来た40年前と言えば、私の中高生時代。その頃の味噌ラーメンの感じをそのまま維持しているのですしょう。

麺は、中細の縮れ麺。
札幌ラーメンとしては細めの部類です。
表面がツルツルとした多加水麺。

茹で加減が私にはちょっと茹ですぎ。
「麺硬く」と次回からはオーダーします。
ついでに「油多く」と付け加えます。

味を調節。
一味唐辛子をかけます。
唐辛子入りのラー油も。まずはどっちも少なめに入れています。
それとニンニク。これも控えめに入れました。
うん、ピリッとして来ましたよぉ。

チャーシューは、小振りのロース。やや厚め。
きっと雌豚の肉を使った自家製です。

メンマは茶色くて、塩気が強い。
これも昔懐かしいメンマです。

コッテリした豚骨、パンチの効いた赤味噌系のスープ。そういう最近の傾向とは、まったく違った味噌ラーメンです。
というか、違ってしまったのは最近のラーメンの方で、これは昔ながらの札幌ラーメンなのです。

ラー油や一味をさらに加えて、辛めにしていただきました。
濃厚ではないスープなので、飲みきれるのですけど・・・塩分を気にして残しました。(もったいないなぁ。)

スープや麺は懐かしく美味しい味噌ラーメンでした。
ただし次ぎに書く、モヤシのことは別です。

次回はしょうゆや塩を食べてみたいです。
ごちそうさまでした。

--------

さてモヤシのこと。
このお店のデフォルトは、モヤシが載っていません。
ということは、モヤシのトッピングとは、茹で置きしたモヤシを最後にラーメンの上に載せる、ってこと。
モヤシが冷めている、しかもモヤシゆで汁がラーメンスープに入る。
そんなの想像しただけで、不味そうです。

札幌ラーメンにはモヤシがつきものですけど、そのモヤシや野菜は単なるトッピングではありません。

ホンモノの札幌式モヤシは・・
大きな中華鍋を強烈に熱した中にモヤシを入れ、強力な火でザッと炒める。
そこにスープを加えてモヤシを煮る。
中華鍋から丼にスープだけを入れ、カエシを溶かして、麺を入れ、そこにモヤシを載せる。
だからモヤシは熱々で、しかも湯ではなくスープを含んでいる。

札幌でラーメンを食べる機会があったら、厨房をよく見てください。
いや、見なくともモヤシを炒める音でわかります。

そういうモヤシでない限り、札幌ラーメンにモヤシ載せるべからず、です。

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「元祖札幌や」はチェーン店と思っていました。
確認すると、中華麺メーカーの南京軒食品(http://www.nankinken.co.jp/)の系列で、直営店が11店、チェーン店が90店ほどあるようです。
最初の直営店は、1968年の五反田店だそうです。

しかしここ西新橋のお店は、それとは別の独立系とか。
ホットペッパーのHPによると「創業40年」。創業は、南京軒食品系と同じ頃みたい。
独立系とはいえ、もしかしたら麺は南京軒食品のものなのかも?これは未確認です。

食べログ:元祖 札幌や




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