独特の太麺がリードするコクありスープとのコラボ ラーメン中本@有楽町 [ 東京ランチ]
有楽町駅の西側。有楽町ビルのラーメン屋に久しぶりに行ってみました。
知っている人は知っている(これ当たり前ですけど)有名なラーメン屋です。
地下の奥にあるレトロなラーメン屋がそれです。
そもそもビルの名前がレトロなんです。有楽町ビルヂングですよ。
ラーメン中本さんです。
創業昭和27年(1952年)という老舗です。
ウィンドウにメニューが張ってあります。
ラーメン580円
盛り合わせ780円
野菜ラーメン830円
チャーシューメン990円
ゆで卵ラーメン710円
大盛は+120円、小盛は-60円。
醤油味のラーメンに加えて「みそラーメン」もあります。
「盛り合わせ」はラーメンに、野菜、ゆで卵、チャーシューを加えた、いわば「全部のせ」ですね。
食券を買う方式です。
テーブルは、背の低い4人掛け。
テーブルはパイプ足にチープなプリンと合板。懐かしいねぇ。
椅子は年期の入った木製。
厨房の中にはこの道ウン十年という感じのラーメン職人が2人。
フロアにはこれまた年期の入った男性とお婆ちゃん。
席に着くと、お冷や持ってきてくれます。
しかしその入れ物が、ガラスのコップではなくて、なんと紙コップ。
小汚いガラスコップよりは清潔でいいですね。
でもなんだか、やっぱり侘びしいですけど・・。
テーブルの上には、古典的なステンレス製箸立に入れられた箸。
黒胡椒やラー油などの調味料たち。
あっ!唐辛子は七味です。
きっと味噌ラーメン用でしょうけど・・・これはなぁ。
味噌ラーメンには一味唐辛子、で決まりなんだけど・・。
ここはやはり正油ラーメンを注文するべきお店でしょう。
お店を見回していたら、大発見!
ティッシュが見あたらないと思ったら、なんと!
テーブルの下に、テープで貼り付けられているじゃないか!
すばらしい空間利用です。(笑)
さて、ラーメン登場です。
チャーシュー2枚、太いメンマが沢山、焼き海苔。
そしてなんとミツバがトッピング。
ミツバは刻んでなんかありません、そのまんまで3本載っています。
さてスープ。
濁りのない清んだ醤油色。油もほとんど浮いていません。
味は、鶏がらベースのサッパリ系。
でも味に厚みとまろやかさがあります。
鶏ガラに何か加えていますね。
魚じゃないな。豚骨でもない。
実は牛骨だったんですね。でもとてもサッパリしています。
これって、創業時はきっと「コッテリ」と思われていたかも。
麺は太麺。
いまでこそ大勝軒や二郎のおかげで極太麺にときどき出会いますけど、かつては非常に珍しかったはずです。
かん水は強くなく、モッチリした歯触りです。
ツルツルした喉越しではなく、加水率は低めなんでしょう。
醤油のスープに太麺、ってことはスープが麺に絡みにくいです。
だから、麺を食べると、スープの味が控えめで、麺の特色がぐっと前へ出てくる。
そう、このラーメンは麺の旨さをいただくものなんですね。
そうやって麺を食べているところで、丼のスープをすする。
まろやかなサッパリ系スープが口の中で麺と再会する。
麺を噛み、スープをすする。
このふたつの動作を繰り返しながらいただくのが、このラーメンの作法でしょう。
厚いもも肉チャーシュー。パサッとした食感です。
サッパリ系スープにはこの方がいいかな。
たくさん入っているメンマは味付けがされ、きちんとした仕事がされています。
ちゃんと仕事されたラーメンです。
いまではコクのあるアッサリ系って感じだけど、かつては極太麺のコッテリ系なんて感じにうけとめられていたのかもね。
久しぶりにごちそうさまでした。
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