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奥尻産海鮮三昧の満腹夕食 青葉荘@奥尻島 [温泉・旅館・民宿]

北海道の離島・奥尻島へ行きました。
いいところでしたぁ~。
何てったって、食べものがおいしいぃぃぃ!

奥尻島のおいしいものと言えば、アワビとウニ!
アワビは通年で食べられるけど、ウニは5月から8月中旬までが漁期。
8月下旬の奥尻で「ウニ丼がないのはけしからん!」って文句を言ってもダメ。

今回はウニの時期を逃しているけど、実は別の美味しいものがあるだよぉ。
それはのちほど・・。

さて、泊まった宿は「旅館 青葉荘」さん。

奥尻島の南端、青苗の高台にある旅館です。

ここの女将が明るくて親切。そしてたくさん出てくる料理が旨いのだ!

1993年7月12日午後10時すぎに、北海道南西沖地震があって、奥尻島は甚大な被害を受けました。
とくに南端の青苗は津波に襲われ、さらに火災が発生したんです。
この青葉荘さんも被害に遭われた。
でも女将が高台に今の旅館を再建されたそうです。
それで建物がかなり新しい。

部屋は8畳の和室。

座卓の上に名入りのティッシュが置いてありました。

旅館だから浴衣や手拭いもあります。
お風呂に入ってから夕食会場に向かいましょう。

テーブルの上には美味しそうな海産物がいっぱいです。

まずは刺身。
アワビ、ブリ、スルメイカ、ホタテです。

スルメイカ。
うまいぞ!
奥尻ではヤリイカはとれなくて、スルメイカがメイン。

でも女将が「今朝獲れたイカじゃないんだよ、ごめんね。」だって。
普通なら、その日の朝に水揚げされたイカを出すんだけど、運悪く海がシケていて今朝どれのイカじゃない、っていうわけ。
でも、十分に美味しいですよ。
今朝じゃなくたって、昨日の朝のだからね。

ブリ。
脂がのっていて、うまい!

あれ?でも北海道でブリなんて獲れたっけ?
昔はなかったけど、最近はブリが獲れるようになったんだよ、だって。
温暖化の影響でしょうかね、ブリが奥尻まで北上するようになったみたいです。

ホタテ。
まったりと柔らかくて、旨い。

お待たせしました、アワビです。
(私って、好きな物は最後に食べるんです。)
7~8センチの大きさのアワビです。

まずはキモから。
「ウロはそのまんま食べてもいいけど、醤油に溶かしても美味しいよ」と女将。
おぉ、そうだね、って思って半分は醤油に溶かして(と言っても、うまく溶けない)、半分をそのままいただきました。
ぅぅうう、うまい!
ちなみに「ウロ」とは肝のこと。

肝を溶かした醤油につけたアワビ。
うっ、ぅうまい!
コリコリして濃厚な味です。

今夜は燗酒でいきましょう。

鍋がコンロにかかっています。

鍋の中はお湯じゃなくって、醤油と酒。生姜が浮いている。
これで何を食べると思いますか?

じゃーん!
これは何でしょう?

生のホッケです。
生のホッケは水族館で見ただけで(←泳いでるぞ)、切り身は初めてです。
奥尻のホッケは11月から12月、翌年5月からが最盛期。
そして寒い時期のホッケにはドーンと脂がのる。

その脂がのった生のホッケをしゃぶしゃぶにして食べるんですよ。

熱い醤油の汁の中でホッケをシャブシャブします。

表面が白くなった状態でいただきます。

ぉぉぉおおおおおおお!うまぁぁぁい!
脂がのっているけどサラリとした味。柔らかくてホッケの香りがする。
これはムチャクチャうまい。いくらでも食えるぞ。
もううますぎて箸が止まらない。どんどん食べちゃうよぉ。

「ゴメンネ、今日はたったこれだけなのよ。シケで漁が出来ないからね。
普通なら、この何倍も出すんだけどね。」
ほ、ほんとですか!この何倍も?
「そう、いくら食べてもいいよ」
え゛!すごすぎます。シケが恨めしい。

地元では、シャブシャブと言わずに「半熟」と呼んでいます。
なるほど確かに「半熟」でいただくもんね。
この料理を目当てに今回は奥尻に来たんですけど、来て良かったぁ。

醤油と酒のタレにはホッケのハラスを入れて出汁をとってあります。
そのハラスを最後にいただくと、これまた旨いです。

ウニをさっと煮たもの。
ウニの漁は8月までだけど、これは冷凍したもの。
白い汁はウニから出たミルクです。

ほぅ、旨い。ウニの香りがいいねぇ。
「そのまま食べてもいいけど、ご飯にかけると美味しいよ」と女将さん。
えっ、そうですか!じゃぁ、半分残しておこっと!

つぶ貝とイカめし。

つぶ貝は楊枝でつまみ出していただきます。

イカめしは、餅米のご飯が詰まっている。
どっちも美味しいんだけど、他のものたちに圧倒されてしまう

ちゃんちゃん焼き。
サケの上に味噌とバターがのっている。

鉄板が熱くなったら、ひっくり返して味噌を下にして焼く。
そして野菜を乗せて

しばらく焼きましょう。

チャンチャン焼きの出来上がり。

味噌にバターが混じって、そこにサケの旨みが出てくる。

味噌だけじゃなくって、そこにバター、っていうのが決め手だね。
猛烈に旨くなる。

イカの沖漬け?いや「三升漬け」だって。 

三升漬けって、青唐辛子、麹、醤油を各一升づつの分量で漬け込んだもの。
これは青唐辛子じゃなくって赤唐辛子が少し入っていて、辛さ控えめ。
燗酒の肴にいいねぇ。

焼いたホッケが出が出てきた。自家製のホッケの一夜干し。
この街には魚屋はないんだって、みんな漁師から直接に買うから。
だから干したホッケはみんな自家製なの。

ホッケはデカイ方が脂がのっていて旨い、これ決まりなの。
でもこのホッケは、小さいのにすっごく脂がのっているじゃないか。
これ、いいホッケですね!
「焼いて美味しいホッケを選んでもらっているのよ!」と女将さん。

ホッケは身を食べるだけじゃなくって、皮も美味しい。
同行者がホッケの皮でご飯を巻いて食べました。
女将のアドバイスです。

ニシン漬け。キャベツと人参、ダイコンに身欠きニシンと麹を入れた漬け物。
わたし、これ、大好きなんです。
「すこし、すっかくなってるしょ!」
すっかい(すっぱい)のがまたいいんだぁ。

〆のご飯です。

いただいたご飯を、このために残して置いたウニの上に乗せます。

ウニをご飯を混ぜ合わせて、ウニ汁飯。

ウニの香りがすごい!
これはうめぇぇぇぇぇぇ!!
女将さん、旨いよこれ!(涙です)

味噌汁。
なんとソイが入って!
鱈よりもずっと出汁が出る、って女将さん。
うん、これも旨いよ。

すばらしい料理でした。
もう素材が素晴らしいんだもん。

すっかり満腹です。

ごちそうさまでした。

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