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太くて長~い煮込みうどん いずみや@茨城県那珂市 [ 茨城県]

野球少年の息子の応援に茨城県那珂町に行ったときのこと。
カミサンといっしょにコンビニでお弁当、と思って車を走らせたら、なんといいお店を発見。

元祖西山手打ちうどんの「いずみや」さんです。
ここでササッとランチをいただくことにしました。

このお店、茨城県常陸太田市が本店です。
「西山うどん」は水戸光圀ゆかりのうどんだ、ってのが宣伝文句になっている。
西山うどんについては、最後に書いておきます。

メニューを見ると、片面には冷たいうどん・そばと丼物。

もう片面には温かいうどん・そばと定食。

定食は、肉、たぬき、カレー、冷たぬき。
これって、うどんの種類じゃないの?
じゃぁ、定食って何のこと?

店員さんに聞いてみましょう。
「すみませーん、定食ってどういうのなんですか?」
「器にご飯とおかずが入っていて、それが麺とセットになります。」
器にご飯とおかず・・・よくわかんないけど、面白そう。

カミサンは、ご飯が食べたいからと、たぬき定食をオーダー。
とんちゃんは、このお店で一番人気の肉うどんにしますよ。
わたしの分も食べてね、っていうカミサンの注文があるから、大盛りにしません。

肉うどん。

汁の色が、見るからに濃い。
すすってみると、甘塩っぱい。これぞ茨城風、ですかね。
トッピングは、「肉うどん」だから当然に豚肉、そして玉ねぎ、ナルト、インゲン、ねぎ。
ナルトってのが昭和風だ。

やや厚めのバラ肉が3枚載っている。

ここのうどんの特徴は、麺がとにかく太いってこと。
山梨の「ほうとう」よりは細いけど、名古屋の「味噌煮込みうどん」か、それ以上の太さだよ。
そして、異常に長い!
60cmから70cmあるんじゃないだろうか。
太いだけじゃなくって、長いってのが、このお店のうどんの特徴なんです。

打って、平たく延ばした生地が大きくて、1辺が70センチくらいある生地をたたんで、それを切る。
と、こんなに長い麺になるってことかな。(なるほどぉ)

そして麺の色が茶色い。
これは汁で煮込んであるからですね。
醤油煮込みうどん、ってことなんだな。
太い麺を煮込む、っていうのは、うどんの昔からの食べ方だと思う。

その茶色く太い麺を噛むと・・・太い麺にグッ、ズブッっと歯が入っていく。
腰があるんだけど、でもそれがくだける。硬めのすいとんのような感じだ。
腰がやや強い麺を煮込んだら、こんな感じになるんじゃないかな。

この麺は腰がある、腰がない、って話題になっているけど、煮込みだから判断が難しいなぁ。
本来の腰の強さは、冷やしの方が味わえるんじゃないでしょうか。

たぬき定食。
その「たぬきうどん」。
天かすに、ナルト、インゲン、ねぎがトッピング。

でもって、これが「定食」。
丸い器の中の半分にごはん、もう半分をさらに2つに分けて、おかずが入っている。
その1つにはカボチャ、大根、竹輪の煮物、もう1つには出汁巻き卵、つくね、ブロッコリが並んでいる。
小食の人なら、これだけで十分に満足できそうです。
この「定食」部分だけでもオーダーできるみたいです。

カミサンは、定食とたぬきうどんをそれぞれ半分くらい食べて、あとはとんちゃんにくれました。
ありがとさん!(でも、食べ過ぎだなぁ・・。)

後で気がついたら、新メニューが張ってありました。
季節限定の肉きのこってのもあったんだな。これ美味しそう。
つけ麺の肉汁うどん・そば。熱盛りもあります。
三昧うどん・そばは、カレー、肉汁、かけ汁の3種の汁だそうです。

カミサンは汁の味が濃いのが気に入らなかったみたいだけど、とんちゃんはこういう太麺のうどんが好きだな。

ごちそうさまでした。

---

さて「西山うどん」について。
「讃岐うどん」みたいに、「西山うどん」といううどんの種類があるわけではないです。

常陸太田市に西山荘という茅葺の質素な建物があります。
水戸黄門という名で有名な徳川光圀の隠居所だそうです。
光圀は元禄3年(1690年)に家督を水戸藩3代綱條に譲って、「大日本史」の編纂事業に専念したのだけれど、その光圀が住まったところがその西山荘。
10年後の元禄13年(1700年)に光圀が亡くなったのもその西山荘の寝室だそうです。

その光圀は麺好きだったそうで、自らうどん打ちを披露して家臣らにふるまったという逸話がある。
水戸藩の学者・立原翠軒が光圀の言動を記録した『西山遺聞』に記録されているらしい。
それが「西山うどん」の由来です。
当時のうどんがどんなものだったか、そのレシピは残っていないみたい。
だけど、要するに昔からのうどん、それが西山うどんなんでしょう。
太くて、長くて、煮込んで。そういううどんだったのかな。

ところで、日本で最初にラーメンを食べたのは光圀、ってことになっている。
中国からの亡命者である朱舜水に光圀がうどんを振る舞い、お返しに朱舜水がラーメンを作ったということらしい。
黄門様は食になかなか詳しかったんだそうです。

関連ランキング:うどん | 中菅谷駅上菅谷駅


 
タグ:茨城県
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株取引

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
by 株取引 (2012-12-08 16:02) 

とんちゃん

> 株取引さん
またどうぞお越し下さい。(ペコリ)

by とんちゃん (2012-12-12 18:48) 

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