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明けましておめでとうございます:大晦日の夜のこと [雑記]

2013年を迎えました。
皆さま、明けましておめでとうございます。

今年の目標、なんて立てない人間なのですが、しかし。
昨年に引続き、ブログを毎日更新することと休肝日を設けることを目標にします。
実現する自信はないですけど・・・。(汗)

昨夜の大晦日に思ったことを少し。

今回の大晦日も札幌の実家で過ごしました。
大晦日の夜は紅白歌合戦を視て、年越し蕎麦をしめやかにいただく・・。
なんてことは北海道ではありえませーん。
紅白歌合戦は「あり」ですけど、年越し蕎麦で、は「ありえない!」です。

北海道の大晦日は、蕎麦ではなく、おせちをいただきます!
この事実は、テレビで紹介されたこともあって、いまでは全国に知られるようになった事実かも。
おせち料理を開いて、しかもお寿司をつまみながら酒を飲み交わす。
大宴会の光景が北海道の普通の大晦日です。

とんちゃんの実家でも、おせちを食べながら、とても暖かい(暑い)部屋で冷たいビールをいただきました。
ビールは・・・もちろんサッポロです!

ただ今回は、いつもとちがって生寿司がありませんでした。
懇意にしていた寿司屋さんが店を閉めてしまったからなんです。
それで、今回は自家製の手巻き寿司になりました。
形がかわれど、寿司があったのは確かです。

ところで、大晦日におせちを食べる、というのは非常に奇異な風習のように見られています。
ところがこの風習は東北にもあるようです。
いや、それどころか、大晦日におせちを食べるのが本来の風習で、元旦におせちを食べるという風習の方が新しいのだ、と言ったら驚かれるでしょうか。
この見解を明確に紹介する記事がありました。

明治になって日本が太陽暦を採用する以前の太陰暦では、太陽が沈むところから次の一日が始まった。
だから大晦日の夜は、正月の始まりであって、大晦日の夕食には、年神様(正月の神様)を迎える祝いの料理をいただく。
これが江戸時代の風習だったそうです。
北海道に生きる江戸風習《おせちの謎!完結:http://www.burat.jp/members/blog/entry_disp.200609201200-0010002.200609231119-3000001.200712301015-3000022

大晦日におせちを食べるのは、古くから伝わる日本の風習だったんですね。
そうとわかれば、その風習を守るために、大晦日には盛大に宴会をしよう !
と新年から期待に胸を膨らませています。(笑)

話しは替わって、紅白歌合戦。
さすがNHK!というほどに、演出に凝っていましたね。
(あの金はどこから・・・とは今回は問わないことにします。)

しかし例年とは大きく様変わりした番組でした。
すっかり若い歌手中心になりました。
大物の石川さゆり、北島三郎の後に、白組のトリは、いきものがかりの「風が吹いている」、大トリは、SMAPのメドレー「SMAP 2012’SP」、というのは驚きの類です。

数にものを言わせるAKB48よりも、前転、そして側転、最後は百田のエビぞりを披露したももいろクローバーZが、わが実家の宴会場では評価が高かった。
おっと、これは好みの問題ですから、無視してください。(笑)
プリプリ(プリンセスプリンセス)もよかったなぁ。(懐かしさ?)

しかし、今回一番の感動は、美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」でした。
暗転したステージに「父ちゃんのためならエンヤーコーラー」という声。
そしてスポットライトの中に黒髪で黒いスーツを着た美輪明宏さんが浮かび上がる。
土方をして女手ひとつで子どもを育てた母、その子が、貧しい少年が高度成長期にエンジニアへと成長するという姿が演じられました。
まるで演劇を観るかのような熱唱は6分間にわたり、曲全体が披露されました。

「この歌がヒットした50年前にも紅白出演のオファーがあったが、歌唱時間の問題で辞退した」と美輪明宏が回想しています。当時の紅白では歌手1人につき3分以内という時間制限が設けられていたため、大幅に歌詞を省略して歌うことをNHKから求められたが、美輪さんはあくまでも歌詞の省略はできないと主張して、当時のオファーを辞退したそうです。
wikipedia「ヨイトマケの唄」

そういう強い想い、メッセージ性がある曲なのです。
今回はノーカットで披露されたわけです。

「ヨイトマケの唄」は1964年に発表された曲です(当時の芸名は丸山明宏)。
当時、非常に大きな反響を呼んでレコードも売れました。
そころが「土方」(どかた)や「ヨイトマケ」が「差別用語」とされ、日本民間放送連盟が放送禁止歌に指定したため、民放では放送されなくなったんです。しかしNHKは放送自粛していなかったようです。

しかし「土方」(どかた)とか「ヨイトマケ」がどういう意味なのか、若い方々は知っているのだろうか疑問に思いました。
SMAPの木村拓哉さんが「親が子を思い、子が親を思う、無償の愛の歌をお届けします」と紹介したけれども、「ヨイトマケ」って何のことだか知っていたのかな?

「ヨイトマケ」は建設基礎の地固めをするために地突き作業のことです。
滑車に吊るした重い槌(つち)を数人掛かりで綱を引いて持ち上げて、綱を離して槌をドーンと落とす。
その綱を引いて離す作業のときの掛け声が「ヨイトマケ」であり、それが転じて地固め作業のこと、さらには土方(日雇い労働者)自体のことを指すようになりました。

このことを知らなくとも「ヨイトマケの唄」が伝えようとすることは理解できたとは思います。
でももう少し説明があっても、あるいはNHKなのだから映像があっても良かったように思います。
暗転させていたから映像は難しかったのかなぁ?

新年早々、長々と書いてしまいました。

P.S.
美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」がYoutubeにあるので、リンクしておきます。
興味のある方はご覧下さい。

 

 

追記:著作権の問題があって、リンク先は削除されていますが、ネットで検索すると見ることができるでしょう。


 
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コメント 7

hypo

明けましておめでとうございます。
ことしもよろしくです!
今年も食べまくっちゃってくださいね!
by hypo (2013-01-01 10:46) 

ぐちぐち

あけましておめでとうございます。今年も楽しく興味深いお話をどうぞよろしくおねがいいたします。私はイスラエルのエルサレムで年越しです。紅白の美輪明宏、気になっていたのでこちらの31日の夜youtubeで検索して聞きほれました。
by ぐちぐち (2013-01-01 17:44) 

かし

あけましておめでとうございます

おせちを大晦日に戴く・・・、それが本来の食べ方・・・、新しい発見です!

美輪さんの紅白はお仕事中だったので見れませんでした・・・。が、かなりの反響だったようですね

by かし (2013-01-01 18:29) 

とんちゃん

> hypoさん

明けましておめでとうございます!
ことしもどうぞよろしく!

今年も安く、美味しく、楽しく、ときどき大盛で、
食べたいと思います!(笑)
by とんちゃん (2013-01-02 06:05) 

とんちゃん

> ぐちぐちさん

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

エルサレムなんて、聖書の世界みたい!
今はyoutubeで観られるから、感動は国境を越えますね。
わたしは美輪明宏を観ていて、感涙しました。
by とんちゃん (2013-01-02 06:10) 

式守錦太夫

あのお寿司屋さん、クローズしてしまったのですか。
昨年の同時期に、お寿司屋さんに生寿司を取りに行ったことが掲載されていたような・・。

ヨイトマケの歌は、私も抑えられずに涙しました。
私も演劇のようだと思いました。
でもあの演出、なにも余計なものを排して放送したことに、NHKの良識を感じました。
いろいろ語らず、あとは視聴者に任せるというのもありかなと。
5時間近い乱痴気騒ぎの中で、ああいう数分があるから、紅白はまだすたれないんだなと思います。
(意見には個人差がありますことをお許し下さい)
by 式守錦太夫 (2013-01-05 00:13) 

とんちゃん

> 式守錦太夫さん
あら、よく覚えていらっしゃいますこと。
確かにその寿司屋さんです。
しかし回転寿司の隆盛に抗しきれなかったようで、残念です。

> いろいろ語らず、あとは視聴者に任せるというのもありかなと。
そうですね。
それでも感動を与える美輪さんの迫力のすばらしさがあったし、
そうした演出をしたNHKの良さをこれからも期待したいです。
by とんちゃん (2013-01-06 00:08) 

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