食べて支援:地魚が使えない夕食 旅館いさみや@福島県相馬市 [温泉・旅館・民宿]
福島県相馬市に泊まったときのことです。
相馬市の海岸には、砂州により太平洋と隔てられた「松川浦」という潟湖がある。
そこには大小の島や岩が点在し、砂州は松林になっていて、風光明媚な風景は「小松島」とも評され、県立自然公園にも指定されている。
そんな観光地には、旅館、民宿もたくさんあります。
しかし3.11の津波で甚大な被害をうけました。
今回の宿は、被災したけれども、営業を再開なさった旅館です。
「旅館 いさみや」さん。
松川浦の被災の様子は後にして、今回と次回はいつものように食事の様子です。
この旅館では、本来なら地元相馬の豊富な海の幸を食べられるのが魅力。
しかし原発事故のせいで、福島県は操業を自粛しているために、地元の魚が食べられない。
実に恨めしい。
そのため魚は北海道など遠くから買わざるをえず、その分、コストがかさむ。
客は、今は復興関係の工事関係者が宿泊しているけど、土日の一般客は皆無になってしまった。
そんなダブルパンチで、旅館の経営はこれから先、おおきな不安があるそうです。
夜が明けると、部屋からは松川浦が望めます。
松川浦では、海苔の養殖が再開されているようです。
部屋の壁には、津波の際の避難場所がしっかりと示されています。
お風呂はやや大きな家庭用の風呂が3ヶ所あって、それぞれ貸切で使うようになっています。
大浴場のお湯に入るのが好きですけど、大きめの家族風呂を1人で独占、っていうのもなかなかいいもんです。
さて、夕食は1階の食堂でいただきます。(写真は朝食のとき。)
まずはビール。
瓶ビールはスーパードライです。
女将が夕食を運んで来てくれました。
ビジネスクラスですから、贅沢な料理ではありません。
しかし刺身や煮魚が並んでいて、充実しています。
リユースのプラスチック製箸は、木製の箸箱に入っている。
煮魚は金目みたい。
なかなか大きめな金目です。
甘めにかなりしっかり味がついています。
厚切りのブリの刺身。
脂が乗ってうまい。
日本酒が欲しいけど、ちょっとガマン。
丼に入っている料理は・・・なんだろ?
八宝菜みたいだ。
でも、丼に入っていると、中華丼の具だけという感じになるなぁ。
中華丼、メシ抜き、みたいな。(笑)
豚肉が入っていて
鶏肉も入っていて、量も多くて美味しいです。
ご飯はセルフです。
他のお客さん達は、電気屋さんや工事関係者など復興の仕事で来られている方々。
みなさん、ごはんをいっぱい食べています。連日、お疲れ様です。
晩酌している人はいません。それでとんちゃんもビールだけにしました。
とんちゃんも少しだけご飯をいただきましょう。
キムチが意外に美味しいんです。
お味噌汁は具だくさん。
野菜や魚が中心で、ボリュームがあるけど、ヘルシーな夕食でした。
ごちそうさまでした。
部屋に戻って、部屋飲みしました。
今回は質素に行くことにしていたんです。
ここに来る途中のコンビニで、お酒とつまみを仕入れて来ました。
まずは、さっきガマンしていた日本酒。(笑)
1人だけだから、やっぱりカップ酒ですね。
白鶴の「まる」。270mlという増量バージョン。
普通酒を常温でいただくのって、やっぱり旨いやぁ。
つまみは、乾き物が何種類か入ったものを買いました。
さきいか、ドライソーセージ、チータラ、チーカマの豪華4点セット。
「おつまみカルテット」だって。(笑)
これで100円ちょいだったんですわぁ。
それから黒白波。
鹿児島産のさつまいもと国産の米麹を使った、純国産焼酎です。
これはお湯割りでいただきました。
静かな1人晩酌で、テレビを観ながら、ブログ記事も書きました。
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