ホルモン文化を楽しんだ ひさご@広島県庄原市 [ 中国・四国]
広島県庄原市での夜のこと。
「はる」さんに行ったら、満員で入れない。
おや?お客の中に、さっきホテルのロビーでみかけた3人連れがいる。
うーっむ、こりゃ出遅れたみたいだ・・。
では!と別のお店に向かいました。
行灯が目印の「ひさご」さん。
「ラーメン・串焼・天ぷら・唐揚げ・定食」と看板にあって、なんでもござれのお店みたいです。
お店に入ると、赤いカウンターの奥でスキンヘッドのご主人がお出迎え。
だみ声でちょっと怖そうですけど、そんなことはないみたい。(笑)
奥には座敷がいくつかあるので、座敷に上がりました。
まずはビール。
瓶ビールはキリンのラガー。好きですよ、これも。oU(^^*)
お通しはイカゲソのヌタ。
サッパリしていて、好きなタイプのお通しですな。
さてメニューは、いろいろありますよ。
焼物、唐揚げ、天ぷら、一品料理、串焼き。
あらあら!どれも630円だ。
わかりやすい値段設定だけど、材料の単価の違いは量で調節するのかなぁ?
「ポテサラ」いいなぁ。
「モルモンみそもやし」ってのも惹かれるなぁ。
串焼は・・とり皮串焼きが5本でいいかな。
あれ?「でびら唐揚」って何だ?
聞いてみたら、デビラっていう魚の干物だって。
でも、そう言われても知らんなぁ。
まぁいいや、それください!
【自家製麺・ラーメンの部】もいっぱい。
ラーメン500円だ。
締めにラーメンってのもいいねぇ。
メタボにゃ大敵だけどサ。(笑)
ポテトサラダ。
630円のポテサラっていうんだから、ポテサラがてんこ盛り!
かと期待していたら、あらまぁ、なんと!
ポテサラは少しで、野菜サラダやフルーツ、バラチャーシューがいっしょだ。
ポテサラ入り野菜サラダですね。
とり皮串焼き。
5本あるけど、1本に刺さっている鳥皮の量が多いぞ!
醤油味のタレがかかっていて、辛し味噌が添えてある。
こんがり焼け目がついて、辛し味噌をつけていただきます。
辛し味噌っていうのは、このお店のオリジナルですね。
ジュワっと脂が染み出る鶏皮に、ピリッと辛し味噌って、なかなかいいかも。
お酒は芋焼酎のボトルにしました。
「幻の露」だって。
鹿児島県指宿の白露酒造の焼酎です。
白露酒造:http://www.shiratsuyu.jp/
「幻」なんて大層な名前だよな・・・。
でも「幻の露」っていうのは、販売者メルシャンのブランドみたいです。
でびら唐揚。
「デビラカレイ」のことだそうだ。
「手のひら」みたいだから「デビラ」っていうみたいだ。
なるほど小さいカレイの干物だ。
それを唐揚げにして、タレをかけてある。
おやおや、これ、目が左についているよ。
たしか「左ヒラメに右カレイ」だよなぁ。
ってことは、これ「カレイ」じゃなくって「ヒラメ」の仲間だぞ!
「デビラ」のことは、帰宅後に調べた薀蓄を最後にメモしておきましょう。
ともあれ、カリッとしていて、なかなか旨味のある魚です。
長ネギ串焼き。
長ネギがいっぱい刺さっている。
これも醤油味タレがかかって、辛し味噌が添えてある。
モルモンみそもやし。
おっ!辛し味噌の味付けだぞ。こりゃ旨そうだ。
モヤシよりニラが多くて、青ねぎがタップリかかっている。
モツは、単に白モツだけかと思ったら、シマチョウとかガツとか色々入っている。
モツのいろんな味が楽しめて、なかなかいいじゃないか!
この地方は比婆牛の産地だけど、ホルモン食文化もかなり発達しているのかもしれない。
タコ天。
タコにしようかイカにしようか迷ったけど、なんとなくタコの弾力が恋しかった。
揚げ出し豆腐。
海苔と青ねぎがたっぷりかかっている。
汁はしっかり出汁が効いた醤油味。
海苔が香ばしい。
「白肉塩焼」って何だ?っていうんで、オーダー。
食べてみると・・・ミノだ!
シコシコしていて、旨味がある。
この地方では、ミノのことを「白肉」って呼ぶんですね。
やはりホルモン食文化はかなりのものなのかもしれない。
ソーセージ焼き。
見てのとおりソーセージを焼いたもの。(笑)
白肉塩焼が美味しかったんでオーダーした白肉天ぷら。
だったと思う。(笑)
串に刺さっていて、シコシコ感が旨かった、と思う。(笑)
そこそこに酔った感じですよ。
ごちそうさまでした。
さてこのままホテルに戻りましょうか?
いや、もう1軒行きましょうよ、庄原焼き美味しかったんだから・・。
庄原の夜はまだ長い。
最後に、「でびら」のこと。
和名は「タマガンゾウビラメ」だそうです。
やはり「ヒラメ」ですから、目玉は左にあって正解ですね。
「ガンゾウビラメ」という種類もあって、紛らわしい。
ガンゾウビラメ:http://www.zukan-bouz.com/karei/hirame/ganzoubirame.html
タマガンゾウビラメ:http://www.zukan-bouz.com/karei/hirame/tamaganzoubirame.html
両者の違いは、ガンゾウビラメは測線上に斑紋がひとつだけあるけど、タマガンゾウビラメ側線を挟んで5つの斑紋がやや規則正しく並ぶ、というところ。
ガンゾウビラメは大型になって、干物の塩焼きや煮つけ、刺身にもできる。
しかしタマガンゾウビラメの方は身が少ない上に淡泊すぎるので、刺身にはせずに、多くは干物にするらしい。
漢字で書くと「玉雁瘡平目」あるいは「玉雁雑平目」。
「雁瘡」とは、雁が飛来するころに生じて去るころに治る湿疹のことで、要するに秋から春にかけてできる慢性の湿疹だそうだ。アトピー性皮膚炎という説もある。
鱗が粗雑でカサカサで、その「雁瘡」に似ているから、この名がついたらしい。
そして「5つの斑紋」があるんで、「タマ」ガンゾウビラメという名がついたんでしょう。
どちらにしても、あんまり綺麗な名前じゃないよな。
それよか「デビラ(手平)」の方がかわいいよ。(笑)
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