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酒好きには面白いぞ \(^0^)/ 食と農の博物館@世田谷 [食文化]

ランチタイムにコーヒーをいただいた「カフェ プチ・ラディッシュ」さん。
「「食と農」の博物館」の中にあるお店です。

せっかくなので、博物館の中を見学しました。

カフェコーナーの脇に古い農機具がまるでオブジェのように展示されています。
手前のデカイのは、唐箕(とうみ)。
収穫して脱穀した米の籾殻(もみがら)や藁屑(わらくず)を風で飛ばして米だけを選別する農具です。
電動じゃありませんよ、手動です。ハンドルを手で回すんです。
wikipedia:http://ja.wikipedia.org/wiki/唐箕

奧にあるのは脱穀機。
こちらも手動、いや足踏み式だから、足動です。(笑)

2階への階段のところに、なんと!
【流氷の天使 クリオネ】だ!

なんでこんな素敵な生物が、こんなところにいるのか。
実は、流氷で有名な北海道網走市に、東京農大の分校があるのです。
クリオネの研究をしているのかどうかは、知らないけど、その縁でここにクリオネさんがいるんでしょう。

2階へ行ってみましょう。
2階には鳥の標本なんかがあって、ふーん!って感じ。
さらに見学路を進むと・・・

な、なんだ!

菰樽(こもだる)じゃないか!
四斗=72リットルの酒が入る樽だぞ。
しかも中央の一段高いところには、なんと「大根おどり」という日本酒。
大根踊りの絵まで描いてある!(笑)
富士錦酒造の日本酒です。

そしてバックライトの壁には・・・
4合瓶の日本酒がいっぱいだ!

【東京農業大学卒業生の蔵元 銘酒紹介コーナー】だって!
へぇー!

日本には現在、約2000社の蔵元があるそうで、そのなんと!8割に醸造科学科と生物応用化学科の卒業生がいるのだそうだ。
日本酒業界に君臨する東京農大!すごいぞ!
ここに展示されている日本酒は130社。
学生が平成14、15年に醸造実習を行った蔵元からの展示だそうだ。

蔵元の子息は、こぞって東京農大の醸造科学科で勉強するんです。
全国の蔵元にOBがいっぱい。その結果・・・
東京農大収穫祭では、なんと!OBの蔵元から提供された日本酒の試飲会がある!
スゴすぎ!
でもまだ行ったことないんですよ・・・行ってみたいよぉ!飲みたいよぉ!

ということで、ここから先は酒のコーナーになっています。
いろんな展示があるんだけど、その中で1つ紹介します。

大きな徳利。

「通徳利(かよいとっくり)」と云います。
太平洋戦争以前、酒は量り売りで、消費者は酒屋からこの徳利を借りて、買った酒を入れて家に置きました。
そして1升以上の徳利を「源蔵徳利」と呼んでいたんです。
なるほどねぇ・・・。

でもなんで、源蔵なのか?
歌舞伎の「忠臣蔵」で、赤垣源蔵が討ち入りの前に家族との今生の別離という名場面 「赤垣源蔵 徳利の別れ」で使用されたために、その名にちなんで「源蔵徳利」と呼ばれてるらしい。
ほぉお。

酒好きには、なかなか面白い薀蓄が学べる博物館ですよ。


 
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コメント 2

式守錦太夫

こんなアカデミックなところがあるんですね、知らなかった・・。
東の農大、西の京大が、醸造学科の雄ですから。
とはいえシェア8割はすごいっすね。

by 式守錦太夫 (2013-04-22 23:20) 

とんちゃん

> 式守錦太夫さん
8割はさすがに驚きです。
京大も醸造学科があるんですね、知りませんでした。
by とんちゃん (2013-04-25 07:34) 

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