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オリンピックに集中して、震災も福島も忘れよう!(1) [3.11以後]

安倍首相は本当はそう思っているのではないか、という意味です。
そうしたい、という意図を強く感じる。

もちろん、そうあってほしくないし、そうなってはならない。
もっとハッキリ言えば、例えば、オリンピックの費用があるなら東北の復旧を、そして廃炉費用を優先しろ、とわたしは言いたい。

しかし残念ながら、意見を整然と述べる準備がわたしにはありません。
なので新聞の社説を並べる記事を載せることにしました。
各社説で福島や東日本大震災がどう扱われているかを。

そうしたら、ウォール・ストリート・ジャーナル東京支局のダウ・ジョーンズ氏Phred Dvorak 氏の「Japan Real Time」の記事を見つけました。
フクシマウォッチ:東京オリンピック巡る怒りのツイート

その記事を先に掲げます。

以下、全文引用:

東京が2020年のオリンピック開催地に決まったことを多くの日本人が喜んだが、この勝利の代償を福島が払うはめになりかねないとの声も多い。

ツイッターやブログでは過去数日、竹田恒和・日本オリンピック委員会(JOC)会長の4日の発言に対する怒りが飛び交っていた。福島第1原発の放射能汚染水問題について、東京がこの原発から離れているため安全だと海外メディアに請け負ったコメントだ(確かに約250キロ離れてはいる)。福島は汚染されているかもしれないが東京には実際関係ないとの考えが示唆されている、と一部住民は指摘した。

東北地方の住民だという「はんどる」さんは6日、「福島の人のこと考えてんのか!」とツイートした。

安倍晋三首相が投票直前に国際オリンピック委員会(IOC)総会で、福島第1原発の”situation is under control”(制御されている)と訴えたが、これにも現場では疑いもあった。

同原発で復旧活動に従事しているという「TSさん」は、安倍首相は「原子力災害のスペシャリストではないし環境への影響のスペシャリストでもない」とつぶやいた。

同原発では、東京電力が2011年3月の原子炉3基のメルトダウン以来、放射能汚染の封じ込めに悪戦苦闘している。こうしたツイートは、付近の一部の人が感じている絶望や無視を反映している。

地下水の汚染濃度上昇とタンクからの高濃度汚染水の漏れが最近見つかったことから、福島住民の健康を心配する声や東電と政府は汚染を制御できていないとの世界的懸念が浮上した。IOC委員らは、安倍氏らが20年のオリンピック会場に東京がふさわしい理由を効果的に説明したと述べた。

東京が選ばれた今、オリンピック開催というプレッシャーは福島第1原発の汚染除去の試みにプラスになるだろうか。

オリンピックの準備に伴い海外からの目が厳しくなるため、東電などが行いを改めるとの見方もあれば、除去の手だてを強化しない限り作業員へのプレッシャーが増すだけだとの考えもある。最も疑い深いツイートは、福島第1原発自体の、幻滅した作業員からのものだった。

同原発の作業員を名乗る「東電ジョージ」さんは7日、「安倍さん、あなたはオリンピック誘致のためなら福島を切り捨てるおつもりですか。収束・廃炉の費用はどのようにお考えなのか?」とツイートした。

TSさんは8日には、「福島第1原子力発電所の廃炉は少なからず、いや、確実にオリンピックの影響を最悪の形で受けることになることだけは約束しよう」とつぶやいている。

記者:Phred Dvorak
原文(英語):Fukushima Watch: Tokyo Olympics Victory More Grief for Fukushima?
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2013/09/10/fukushima-watch-tokyo-olympics-victory-more-grief-for-fukushima/


 
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式守錦太夫

とんちゃんさまの五輪招致を、メディアの論調で考察しようという思いに賛同しますので、そこに対する私見を述べます。
長文、そしてコメントにふさわしくないと思われたら、削除してもらっても構いません。

WSJのダウ・ジョーンズ氏(ダウ・ジョーンズって、昔の通信社の名前のままですが=笑)、せっかく論評されるなら、出所のはっきりしないツイートやブログのコメントだけで、評して欲しくなかったなあと思います。
私もブロガーとして、こんなことを言うのはどうかと思うのですが、
ブログなりツイートなりは、決して世論の多数意見とは言えないと感じるのです。
むしろ先鋭的だったり、声が大きかったりする意見に引きずられます。
経済紙記者の視点から、ざくっと切ってほしかったなあと思います。

次の記事にもコメントしますね!
by 式守錦太夫 (2013-09-15 18:27) 

とんちゃん

> 式守錦太夫さん
コメントありがとうございます。
ツイートやブログのコメントだけで評した記事じゃなくてざくっと切ってほしい、という意見は私も感ました。
とはいえなぜ引用したのかというと。
論調が、私が言いたいことに似ていたから、そして日本在住のWSJ記者であるからということです。
ツイートやブログは、彼が書きたかったことを代弁させるための手頃な材料に過ぎなかったのだと思います。
オピニオンリーダーの意見を引用すると、その代弁になってしまうけど、ブログやツイートの引用だと、草の根の意見を拾い上げたという印象にもなる、そう考えたのかもしれません。
by とんちゃん (2013-09-16 04:59) 

飛龍家木偶

> とんちゃん様、式守錦太夫様
ダウ・ジョーンズは記者名ではなく、WSJの親会社です。
この記事の著者は Phred Dvorak 氏ですので誤解なきよう願います。
by 飛龍家木偶 (2013-09-16 12:53) 

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