端麗なスープと濃厚黒ゴマの真っ黒な黒担担麺 瀬佐味亭@西新橋 [ 東京ランチ]
「担担麺を食べに行きませんか」と会社のオジサンに誘われていっしょにランチに向かいました。
おっと、とんちゃんと同年代の人に「オジサン」とは失礼だったかな?
いや、どっちも正真正銘のオジサンだからいいや!o(^▽^)o
本郷に本店がある「瀬佐味亭」さんの虎ノ門支店。
【東京担担麺本舗】と自称していて、担担麺の独特のこだわりを持ったお店です。
店内に入ると、ジャスミンと八角の香りに充ちています。
後でわかるのですけど、これは茶卵を煮ている香りなんです。
店内はコの字型のカウンター席がデーンとあって、テーブル席はコーナーに3席あるだけ。
スタッフはマスターを含めて4名ほどですけど、コック帽をかぶったコックスタイルで、洋食屋さんに入ったような感じです。
BGMはジャズ。有線ではなく、店長が選んだCDを真空管アンプで流しているという相当な凝りようです。
満席なので、5分ほど待って席につけました。
とんちゃんを誘った、同年代オジサンのマイブームはこのお店の「ゆず担担麺」。
【新鮮ゆず、まるまる一個使用】という担担麺ですって。
「飲んだ翌日の昼はこれが一番です」って、要するに二日酔い対策かよ!(^○^)
赤の担々麺は【白ゴマと赤唐辛子のピリ辛スパイシースープ】。
とんちゃんは初訪なので、やはりまずはこのデフォルトで勝負しようかな。
ほほぉ、麺は茹で方が選べるのね。
黒の担々麺は【黒ゴマと赤唐辛子の濃厚ピリ辛スープ】。
黒ゴマとはちょっと、いやかなり珍しいですね。これにしようかな。
【選べる辛さ!】ですって。
デフォルトは「セサミ常識的」の辛さ。
【のぼせやすい方、辛さ控えめをお勧めします】ってんで、1/2のライト、1/4のスーパーライトがある。
逆に辛いほうは、2倍のホットと3倍のスーパーホットがある。
プラス50円の「激辛 ウルトラホット」は10倍で「ハバネロ使用」。
でも【あまりお奨めしません】だって。そんなら売るなよ!なんて。
いやホントは、辛すぎると味がわかんなくなるもんね。
オーダーは黒担担麺、辛さはとりあえず「ホット」にしておきましょう。麺は「かため」で。
メニューには色々と薀蓄が書いてあります。
芝麻醤(ゴマだれ)は自家製で、1週間で使い切るから香ばしくてスパイシーな担担麺になる、って。
そして黒担担麺の黒い色は、興味本位や虚仮威し(こけおどし)じゃなく、黒ゴマ本来の色だって。
普通の芝麻醤は白ゴマの皮をむいて滑らかにすり潰すけれど、黒ゴマの芝麻醤は皮を残したまま荒挽きにして、しかもゴマの分量を多めに調合してあるそうです。
ほぉ、やっぱ黒担担麺をオーダーして良かった感じがします。
ゴマの栄養価についても書かれています。
ゴマは必須アミノ酸とカルシウム、マグネシウムを含み、主成分セサミン・ゴマリグナンは抗酸化作用もある。
店名の「瀬佐味」はセサミ、すなわちゴマのこと。ゴマがお店の売りなのです。
ラー油とミルに入った胡椒、そして黒酢でしょうか?
「瀬佐味亭ラー油」は、長ネギ、根生姜、八角、桂皮、山椒を入れて作った「五香辣油」だって。
テーブルのミルには白胡椒、ピンクペッパー、黒胡椒の3種類の胡椒が入っているそうです。ほぉ!
太肉(チャーシュー)や「五香辣油」などは持ち帰りができるようです。
黒酢は岐阜県の内堀醸造の「臨醐山黒酢」というもののようです。
内堀醸造:http://uchibori.com/
お冷は、ウーロン茶じゃなくって、冷たいジャスミンティーで、清清しい。
◆ゆず醤油ラーメン
同行したH女が、ゆず担担麺は前回食べたから別のものに、とオーダー。
ちょっとおすそ分け。
ゆずがすごく効いていて、水菜のシャッキリ感がまたいい。
そういうトッピングも抜群だけど、スープがいい。丸鶏と野菜でとったスープは透明感があって、実に旨い。
このスープに芝麻醤を合わせるわけですか。期待が高まります。
◆小松菜
トッピングの小松菜が100円。お店ではカルシウムが多い小松菜に固執しているそうです。
そういえば、ロメスパの有名店ジャポネも小松菜に固執しています。
◆太肉(タィロー)担担麺
要するにチャーシュー担担麺。確かに赤い担担麺。
ネギが一面に散らされ、さらに茹でた小松菜と生のニラがトッピングされている。
スープをいただいたら、確かにゴマの香りが引き立っている。
◆黒担担麺
わぁ、真っ黒!( ̄□ ̄;)!!
そして胡麻の強い香り!
トッピングは、太肉(チャーシュー)、茹でた小松菜、ざく切りの生ニラ、そして白胡麻。
黒ゴマだれをかき分けるとその下に透き通ったスープがあります。
丸鶏と野菜の透明感のあるスープに薫り高い黒ゴマの芝麻醤が合わさる。
担担麺はゴマだれがネットリした感じなんだけど、これはゴマが荒挽きなせいでサラッとしている。
「ホット」の辛さはとんちゃんにはちょっと物足りなかったので、辣油をガシガシ追加しました。
麺はコシのある低加水の細麺。
長浜ラーメンみたく細くないので、麺の食感が味わえて旨い。
「太肉(タィロー)」と称する肩ロースの煮豚は、脂が落ちてしっとりしている。
同年代のオジサンがサービス券を渡したので「茶玉子」をいただきました。
ゆで卵をカウンターのすぐ奧で煮ています。
中国の茶卵(茶葉蛋)は、ウーロン茶やプーアール茶で煮るんです。
でもそれって、日本人にはちょっと慣れない香りなんです。(とんちゃんは好きなんですが。)
このお店では、薄い醤油ラーメンのスープにジャスミン茶、八角、桂皮を加えています。
八角の香りは好き嫌いがありますけど、中国の茶卵より食べやすいと思います。
中国では殻入のゆで卵の殻にヒビを入れてお茶煮るんですけど、このお店では殻から出したゆで卵をお茶で煮ているので、卵の中まで味が良く染みています。
麺の量は少し少なめで、ちょっと物足りない感じ。
100円で替え玉をオーダーしようか・・・いや、ライスで行こう!
麦飯が50円でS、M、Lが選べる。よし、これだ。
◆麦飯M
中国式の茶碗に入った麦飯。
麦が3割入った麦飯で、これがベストブレンドだと思ったら、東京拘置所が同じブレンド比率だった、てな薀蓄が書いてあります。
ただし昔の刑務所(監獄)の飯は、米4割麦6割で、不味い飯だったそうです。
それで服役することを「臭い飯を食う」とか、刑務所自体のことを「シブロク」って言ったりします。
いつのことだったか、その処遇改善が図られて麦が3割になったんです。
それに担担麺のスープをかける。ゴマだれが濃厚だから飯に実にあう!
これは正解でした。
麦飯をオーダーするとビンに入った沢庵が出てきます。
この沢庵がまた旨いんです。w(*゚o゚*)w
沢庵の千切りに生姜、紫蘇の実、昆布、胡椒、鰹節、さらに唐辛子を加えてあるというもので、想像しただけで旨そうでしょ?
スープが旨くて後を引くんだけど、完食は塩分過多だからやめておきます。
ゴマの香る担担麺は独特の味でした。
ごちそうさまでした。
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