ハード系パンがオススメ 大地のりんご@牛久市 [ 茨城県]
茨城県南のつくば市には独立系のパン屋がたくさんありますが、その南の牛久市にもいくつかのパン屋があります。
その中で、とんちゃんが時々パンを買うお店が食べログに登録されていないことを発見。
そういうわけで、そのお店の記事です。
牛久駅東口から1キロほど南に「コープ牛久」という生協の店舗があります。
道路を挟んだ向かい側にはディスカウントストアのトライアルもあります。
そのコープ牛久の中にパン屋さんがあります。
「大地のりんご」”La pomme de terre”さん。
ご主人がパンを焼いて、奥さんやアルバイトさんがレジ係りをしています。
この日のレジ係は、めがねの可愛いお嬢さん。
お店の【こわだり】も書いてあります。
無添加のパンを毎日朝から焼いているそうです。
【本物のパンがここにはあります】と自負するパン屋さん。
お店には奥の窯で焼いた焼き立てのパンが並べられます。
クロワッサンには【天然酵母】と書いてあったりします。
パンの値段はどれも低価格。
コープの出店料が安いからでしょうか、お客にはうれしいです。
ところで店名の「大地のりんご」って何のことかおわかりでしょうか。
フランス語の「大地のリンゴ」 ”pomme de terre”(ポム・ド・テール)は、ジャガイモのことなの。
だから「じゃがいも」っていう店名なんです。
レジでお嬢さんに聞いてみました。
ジャガイモが土の中で時間をかけて大きくなっていくように、じっくり熟成させてパンを作りたいという店長の思いなんです、だって。
店内のポスターにも書いてありました。
【土の中でじっくり栄養をたくわえ成長していく、じゃがいもの様なパン作りを心がけています。時間をかけて1つずつ丁寧に作るパンを是非ご賞味下さいませ。】
おねえさんの説明のとおりでした。
とんちゃんは、ここで週末にバゲットを買うことが多いです。
週末の休日はとんちゃんが食事当番なんです。
今夜もとんちゃんシェフによるイタリアンのディナー v(゚ー^*)
そんなわけでバゲットを1本買いました。
このお店のイチオシはハード系のパンと思っています。
レジでめがねのお嬢さんに、イチオシのパンも聞いてみました。
店長が一番力を入れているのはフランスパンです、だって。
おぉ!そうですか!
このお店のフランスパンはおいしくて、好きですよ!
ごちそうさまでした。
おっと、正確には、これからいただきます!
最後に、フランス語ではなんでジャガイモのことを「大地のリンゴ」と言うのか?
このことに触れてみたいと思います。
いくつかの説がネットであります。
・リンゴに匹敵する栄養があるから。
・じゃがいもを土から掘り上げたとき、その色がリンゴのように感じるから。(カゴメのサイト:http://www.kagome.co.jp/tomato/yasaitaizen/potato/knowledge.html)
・ジャガイモの形がリンゴに似ているから。
・ジャガイモの花がリンゴの花に似ているから。
とんちゃんの回答の前に、フランスでのジャガイモの歴史を少し紹介しましょう。
ジャガイモの原産地は南米のアンデス。
そのジャガイモは、16世紀半ばにインカ帝国からスペインへ伝わりました。
インカ帝国では食用だったジャガイモは、ヨーロッパでは当初は観賞用にされたのです。
その後、栽培されるようになりますが、フランスでは食用ではなく家畜の餌になっていました。
しかしドイツではジャガイモが食用になっています。
18世紀のフランスで飢饉が起こったときのこと。
農学者アントワーヌ・オーギュスタン・パルマンティエはドイツで食用にされているジャガイモの栄養価の高さに目をつけ、飢饉の対策のためジャガイモを普及させました。
こうしてフランスでもジャガイモが常食されるようになりました。
さてそこで、フランスでジャガイモが「大地のりんご」と呼ばれたのはなぜか?
それはジャガイモの歴史の中にあるように思います。
・リンゴに匹敵する栄養があるから説
フランスでジャガイモの栄養が評価されるようになったのは、パルマンティエ以降のこと。
ならば彼がジャガイモを全国に普及させるときに「大地のリンゴ」と呼ばれた、ということでしょうか。
それもありえなくは無いけど、じゃぁ、それ以前は、なんて呼ばれていたのか?
その名前がなぜ変更されたのか?こうした疑問が生じます。
リンゴに匹敵する栄養価があるから名前を変えた、とも考えられます。
しかしリンゴの栄養価はビタミン。ジャガイモの栄養価はデンプン質だから、かなり違います。
というわけで、この説はどうも、後知恵っぽいです。
・ジャガイモの色がリンゴのよう説
そもそも、これは意味が理解できるでしょうか。
リンゴというと「赤」ですよね。ってことはジャガイモが赤かった?!
皮の色が赤いジャガイモもあるので、そのせいかもしれません。
しかし、フランスでジャガイモが「大地のリンゴ」と呼ばれたのは、きっと食用になる前のこと。
観賞用や飼料用であったころのことと思います。
ジャガイモを鑑賞した人たちは、地中の芋の方には興味がないはず。
だから、芋の色を名前に付けないと思います。
・ジャガイモの形がリンゴに似ているから説
ジャガイモの形はリンゴに似てないと思いますよ。
これもジャガイモの色と同じく、食用以前の時代には似つかわしくないです。
・ジャガイモの花がリンゴの花に似ているから説
ジャガイモの花が観賞用だった、という歴史からすると、これがもっとも妥当な説だと思います。
ジャガイモは、 畑ではなく王侯貴族の植物園に植えられ、ルイ16世とマリー・アントワネットがジャガイモの花のブーケを付けて舞踏会に現れたり、花嫁のブーケとしても使用された。ジャガイモの花は弱いバニラの香りがして、花の美しさはランの花と比べても比肩をとらないとさえ言われたそうです。(「ジャガイモの文化史」より)
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