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金沢カレーのルーツは?そしてアルバとは [食文化]

昨日の記事で「金沢カレー」のことを紹介しました。

◆金沢カレーとは

「金沢カレー協会」(http://kanazawacurry-kyokai.com/)による「金沢カレーの特徴」とは・・・
・ルーは濃厚でドロッとしている
・付け合わせとしてキャベツの千切りが載っている
・ステンレスの皿に盛られている
・フォークまたは先割れスプーンで食べる
・ルーの上にカツを載せ、その上にはソースがかかっている

 


この「金沢カレー」なるものが知られるようになったのは、2004年にゴーゴーカレー新宿本店が開業してかららしい。
ゴーゴーカレーが【金沢カレーブームの火付け役!】とHPで自称しているもんね。

今回とんちゃんが訪問した「カレーの市民アルバ」の東京進出は2006年。
これも金沢カレーブームに寄与したでしょう。
ただし東京のアルバは「金沢カレー」ではなく「加賀カレー」と自称していますが。

 

◆金沢カレーのルーツ

金沢カレーはいくつもの有名店があるようなんですけど、実は1つの流れというか、つながりがあるそうです。
「金沢カレー その知られざる真実の歴史」
 :http://matome.naver.jp/odai/2139478297634835001

その記事から金沢カレーのルーツをみると・・・

1961年、田中氏が高岡町に「洋食タナカ」を開店。
1964年、野村氏が金沢市片町に「インデアンカレー」を開店、「アルバ」創業者・今度忠氏がサポート。
1965年頃、「洋食タナカ」が「カレーライスのタナカ」となる。
1966年、宮島氏「キッチンユキ」を金沢駅地下街に創業、今度氏がサポート。
1970年、今度氏「カレーの市民アルバ」を小松市に創業。
1971年、田中氏が常連客だった銀行員の岡田氏と共同経営で「ターバン片町店」を開業。
      高岡町の「カレーライスのタナカ」を「ターバン高岡町店」に改名。
1974年、共同経営を辞した田中氏が金沢工業大学(野々市市)近くに「ターバン」を開店。
1996年、田中氏の「ターバン」が「カレーのチャンピオン」に名称変更

カレー専門店としての最初は「インデアンカレー」で、ステンレス皿と先割れスプーンも同店が考案したとされる。
金沢カレーの代表的メニュー「カツカレー」の原型は、チャンピオンカレーの創業者、田中氏の「カレーライスのタナカ」で、1965年頃と推定される。


この記事によると、金沢カレーのルーツは、カレーとしては「インデアンカレー」、カツカレーとしては「カレーライスのタナカ」、後の「カレーのチャンピオン」ということです。
 インデアンカレーはHPで「金沢カレーの源流」と自称:http://www.indian-curry.jp/
 カレーのチャンピオンはHPで「元祖金沢のカレー」と自称:http://www.chancurry.com/
 「ターバン」もHPで「元祖金沢カレーはターバンカレー」と自称:http://www.turbancurry.com/

面白いのは、実は、ここに登場する金沢カレーの創業者たちは、いっしょに働いていた経験があるんですって。
彼らは、国鉄厚生会が経営していた「レストラン・ニューカナザワ」のコック達だったそうなんです。
元同僚の金沢カレーの創始者たちは、互いに影響しあいながら金沢カレーを作り出していったということなのです。

こちらの記事も実に詳しい。
 「金沢カレーとは」:http://dic.nicovideo.jp/a/%E9%87%91%E6%B2%A2%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC
 「金沢カレーの系譜」:http://d.hatena.ne.jp/skoba/20140119

ついでにゴーゴーカレーについても触れておきましょう。
ゴーゴーカレーは、ターバンカレーに3ヵ月勤務した宮森氏が2003年に東京に設立した会社で、本社は石川県ではなく新宿にあります。
先ほど紹介した老舗金沢カレーとは全く違う世代ってことですね。

 

◆「カレーの市民アルバ」について

1970年に今度忠氏が「カレーの市民アルバ」を小松市に創業した、と紹介しました。
東京の「カレーの市民アルバ」のHP(http://kgf-taxan.co.jp/alba/about.html)ではちょっと違います。

チャンピオンカレー創業者の田中氏のもとで今渡の兄(今度忠氏のこと)が修行をしていた。
弟(今度孝氏)は、兄の影響を受けデンマークのコペンハーゲンを中心にスペイン、イタリア、ドイツなどのヨーロッパで2年間西洋料理の修業をし、洋食の基本を習得した。
帰国後、兄弟でレストラン「アルバ」を立ち上げアルバカレーを完成させた。
その後、1971年に弟が独立し「カレーの市民アルバ」を小松駅近くに開業した。


兄・今度忠氏は、洋食タナカで田中氏に師事していた。
「カレーライスのタナカ」が「ターバン」になるときに、そこを辞して、弟と「アルバ」を立ち上げた。
その店は「洋食アルバ」で、弟が「カレーの市民アルバ」を小松市に独立させたということなのかどうか。
正確なところはわかりません。

ともかくもアルバの本店は今もその小松市にあります。
カレーの市民アルバ小松本店:http://tabelog.com/ishikawa/A1702/A170202/17000762/

ここでおや?ですよね。
今回訪問した店は「秋葉原本店」ですから、本店が2つあることになるんです。

実は、この店を含め東京の店は、2006年に加賀電子(株)が設立した子会社KGF(株)が運営するフランチャイズなんです。
その本店が秋葉原店。KGFのアルバの本店ってわけ。
ところが2010年に、加賀電子がKGFの全株式を小松市のアルバ本店を運営する(有)アルバに売却したんです。
ということは、今ではFC店は、小松市のアルバが所有するKGFが運営しているってことなんです。
だからカレールーは「小松の工場で作っている」んでしょう。
 加賀電子(株):http://www.taxan.co.jp/
 加賀電子「連結子会社の異動(株式の譲渡)に関するお知らせ」:http://www.taxan.co.jp/news/pdf/20100325_1.pdf
 KGF(株):http://kgf-taxan.co.jp/

 

金沢カレーを初めて食べるのに、ゴーゴーカレーとアルバとどっちにしようか迷ったんですけど。
アルバにしたのは、本場・金沢との関係が強いから、ってわけです。


 
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