常陸秋そばに心こもったサービス品まで 池田屋@茨城県龍ヶ崎市 [ 愛しき食堂]
常磐線は、上野駅(今では品川駅)を出て、松戸、柏、我孫子、取手、龍ヶ崎、牛久、土浦などの市を通る。
ここまでのうち、ほとんどは市名が駅名にもなっていますが、唯一、龍ヶ崎市の駅名は「佐貫駅」。
かつて佐貫町に駅が出来たからです。
そこで「市名を駅名に!」と勢いづく龍ヶ崎市。
ところが「竜ヶ崎駅」という駅名がすでにあるんですよ。
佐貫駅から発する関東鉄道竜ヶ崎線の終点です。
「竜ヶ崎駅」の駅名を変更しろ!と いう要求もありえますが、駅名変更にかかる費用を関東鉄道が逆に要求するでしょう。かといって「竜ヶ崎駅」があるのに「龍ヶ崎駅」を新設したら紛らわしい。
という理由で(たぶん)、「佐貫駅」は「龍ヶ崎市駅」という駅名に変更するらしい。
「竜ヶ崎駅」に「龍ヶ崎市駅」、やっぱり紛らわしくない?
そんなことが地元では話題になっている「竜ヶ崎駅」の近くにある食堂でランチにしました。
(前フリが長かったですね。)
「池田屋」さん。
お店の前に駐車場がありますけど、お店に向かって左手の少し離れたところにも広い駐車場があります。
「きそば」の暖簾がかかる、そば屋さんです。
ところで、そば屋さんでよく見る「きそば」の文字。
その「生蕎麦」の本来の意味ってご存知ですか?
「乾麺」や「茹で麺」じゃなく「生の蕎麦」のこと・・・じゃありません!
本来は生粉打ち蕎麦、十割蕎麦のことなんですよ。
でも今では二八蕎麦でも「生蕎麦」の暖簾を掲げていますから、かなりいい加減になってます。
ところで暖簾に書かれた文字、どうしても「そば」と読めませんよね。
それもそのはず、これは「変体かな」というひらかななんです。
「ひらかな」は漢字を崩してつくられていますけど、標準のひらかなとは別の漢字からのつくった「ひらかな」なんです。
どんな漢字かっていうと、「蕎麦」じゃなくてなんと、「楚者゛」なんです。
今回は本題以外の話が多いですね。
蕎麦を食う話に進みましょう。いざ、店内へ!
店内はテーブル席、そして奥には座敷が広がっています。
蕎麦屋は昔から宴会によく使われるので、広い座敷があるんでしょう。
配膳口の上には茅葺の庇が出ています。
こういう意匠が地元の老舗の蕎麦屋には多いんです。
メニューを開くと、【常陸秋そば】の認定店!というページがまず目に入ります。
茨城県北の旧金砂郷町(現常陸太田市)で栽培されていた在来種がルーツの常陸秋そば。
それを使っているそうです。
【常陸秋そば使用店 証明書】が掲げられています。
これは期待できそうですね。
もりそば600円。大盛りは150円増し。
手打ち蕎麦は100円増し。
茨城名物「けんちんそば」もあります。
中華そばもある。ラーメン680円。
「中華そば」だけど「ラーメン」。(^^)
食堂のラーメンもいいよなぁ・・。
御飯物も色々・・・ヤバ!オムライスがある!
かなり目移りしてしまうよ・・・。
でもやはり蕎麦屋なんですから、シンプルにデフォルトの蕎麦にしましょう。
いつものように「もり蕎麦」の大盛りで。
手打ちにしようか迷ったけど、普通の蕎麦(機械打ち?)にしました。
◆もりそば大盛り
ザルにたっぷり盛られた蕎麦。
灰色の蕎麦はやや太め。
しっかりした歯ごたえで、香りもいいですね。
そばつゆは少し甘みがあって、節(鯖節?)の香りがします。
小鉢がついていて、中にはナスの味噌炒め。
ナス味噌ですから甘辛の味付けですから、ご飯が恋しくなっちゃいます。
小ライスオーダーしようかな?いやいや、そいつは食べすぎですね。
蕎麦湯を注いで甘辛くなった口の中を洗い流しましょう。
蕎麦だけのオーダーなのに、もう1品ついているんです。
なんとコーヒーゼリー!(*゚Д゚*)ェ…
夏にはコーヒーゼリーで、それ以外の季節にはホットコーヒーがついて来るようです。
甘くないブラックコーヒーのコーヒーゼリー。
しかもインスタントじゃなくて、豆から落としたものじゃないかと思います。
安さとボリュームが売りじゃなく、しっかり美味しいお蕎麦でした。
次回は「手打ち」をいただこうかな。
そして蕎麦だけのオーダーなのに、美味しいナス味噌にコーヒーゼリーまでいただけました。
ごちそうさまでした。
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