店は外見ではない、上品な本格的中華料理があればいい 珍楽飯店@茨城県つくば市 [ 茨城県]
外環道の外側をぐるっと囲む高速道路の「圏央道」。
正確には首都圏中央連絡自動車道って名称なんですね。
「外環」のさらに外側にあるのに「中央」連絡道っていうんだから、不思議な命名です。
おっと、そのことが今日の話題ではありません。
その圏央道の牛久インター近くにある中華料理店でランチしたんです。
近いとはいえ、ICに接続する6号バイパス沿いではなく、それと立体交差する道路脇にあるので、バイパスからはススっとは行けません。
信号機のある交差点脇にある小さなお店。
「フカヒレ」の幟が立っているけど、高級中華店の雰囲気は全然ありません。
というかどこかの事務所みたいに寂しい外観です。
「珍楽飯店」さん。
店内は4人掛けのテーブルが4つ。
一番奥には立派な椅子と丸テーブルがあります。
小さい店だけれど、壁に架かる書画はかなり立派なものです。
以前は、つくば市千現の学園東大通沿いに割と立派な店があったので、そのときからのものでしょう。
席に着くと温かいウーロン茶がいただけます。
「珍楽」と書かれた碗。銘入り食器ってのは、格式を漂わせます。
店の方々は中国人のようで、料理に期待ができますよ。
厨房にはご主人と息子さん、フロア係り奥様のようです。
【昼のランチメニュー】
セットメニューは、トップがマーボードーフセット930円。
麻婆豆腐好きだけど、ここは四川料理がメインのようには見えないなぁ・・・。
ザーサイと豚肉炒めとか、ナスと豚肉の黒こしょう入醤油炒めとか、ちゃんとした中華料理が出てきそうで、期待できそうです。
麺類は、ラーメン620円、五目そば、野菜そば、しいたけそば、野菜と鶏唐揚のうま煮そば830円。
ラーメン屋流の料理じゃなくて、中華料理店のメニューをわかり易くした命名の料理が並びます。
焼きそば類にご飯類。
五目やきそば、五目かた焼きそば、エビ焼きそば、エビかた焼きそば830円。さすが、それぞれ2種類ある。
五目チャーハン、五目かけごはん、エビかけごはん、麻婆ドーフかけごはん830円。
【飲茶・デザート】
自家製焼きギョーザ420円、ゆでギョーザ(棒々鶏ソースかけ)450円。
うーむ、いかん、これは迷う・・熟考だ。
炒め物+白飯はカロリーが高くなりそうだから・・・ここは麺で行こうか。
「タカナと豚肉の汁そば」という、料理名になりきっていないメニューが気になって、オーダーしました。
料理を待っている間に店内を見ると・・・
「焼きたて炭火焼チャーシュー」1本250g前後を1250円で販売している、というポスターを発見。
ラーメンには、この炭火焼チャーシューが入っているのかな?
オーダーした汁そばには、入っているんだろうか?
10分ほどして、意外に早くに料理が運ばれてきました。
◆タカナと豚肉の汁そば
口元の部分が太く丸く膨らんでいる白い玉渕丼が、丁寧に皿に載っています。
透明感のあるべき清湯スープが淡くにごっているのは、野菜のエキスと油が乳化したからです。
そこに具がいっぱい。
具は、高菜、青梗菜、タケノコに細切りの豚肉。
残念ながら、チャーシューは入っていません。
スープの表面に微細な油玉がいっぱい浮かんでいるじゃないですか。
その味は・・・鶏ベースの清湯に具材の旨みが混じって、実に旨みがあるスープです。
塩気が控えめで、油の量も少なく、上品に仕上げてあります。
麺は白っぽいストレートの細麺。
腰の強いラーメンではなく、カンスイが少ない中華麺仕様。
柔らかめの食感で、そこが中華麺らしい。
細い麺に旨みのある端麗なスープをしっかり絡めていただきましょう。
うん、これはまたうまいわ。
胡椒を入れようか・・・。
いやまてよ、この辣油は?
炒めニンニク等が入った食べラーみたいな自家製辣油です。
自家製辣油投入。
辣油と言うよりニンニク・唐辛子のごま油和えってところ。
スープに溶け込ますと・・・辛さとコクが増します。
ズズッ!ゴホゴホッ!
おっと、気をつけないとむせちゃいます。
ラーメン丼にも受け皿にも、レンゲにもしっかり「珍樂」と印字された食器を使っています。
中国人による中華風ではない、中華料理です。ご主人のご出身はどこなんでしょう。
薄味で油が少ない上品な仕上げの料理です。
この感じだと炒め物などもかなり旨そうに思います。
機会があったら再訪したいです。
ごちそうさまでした。
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