あったかいご飯がありがたい、という場所にある食堂 おだかのひるごはん@福島県南相馬市小高区 [ 愛しき食堂]
2016年1月11日放送のNHK「明日へ つなげよう」で、このお店が再び登場しました。
そこで今後の予定が告げられました。(詳しくは最後に追記します。)
福島県南相馬市でランチしました。
南相馬市の南部や西部は居住制限区域や避難指示解除準備区域に指定されています。
小高区の避難指示解除準備区域では、宿泊ができず、地域住民さえも日中しか滞在できない。
2016年4月の指定解除へ向けてインフラ整備や除染が行われています。
そんな小高区にある食堂。
双葉食堂さん。
いえ、実は双葉食堂さんは移転して、市内鹿島区の仮説店舗で営業しされています。
食べログ「双葉食堂」:http://tabelog.com/fukushima/A0704/A070403/7010303/
その空き店舗を使って営業している食堂があるんです。
「おだかのひるごはん」さん。
避難指示解除準備区域では、国によって除染作業が行われ、除染作業員が働いています。
自宅の清掃に戻ってくる人たちもいます。
しかし小高区に食堂は1軒も開いていないから、働いている人たちは弁当を食べていた。
そんな人たちに温かいお昼ごはんを食べてもらいたい、と開いたのがこのお店です。
開店したのは、2014年12月8日。
このお店の存在は、NHKの「明日へ―支えあおう―」(8月2日(日)放送)で知りました。
NHKの「明日へ―支えあおう―」:http://www.nhk.or.jp/ashita/bangumi/
「花咲く通信」に掲載されています。:http://www.nhk.or.jp/ashita/hanasaku2015/detail/088.html
そんな地区唯一の「食堂」でのランチは・・・
店頭の黒板に掲げられたメニュー。
日替り定食がメインメニュー。
今日は、メンチカレー定食とチキンカレー定食。
チキンカレー?チキンカツカレーかな?
【新メニュー】に、かけめん、いなりずし、生タマゴですって。
店内はテーブル席と座敷。
厨房ではお母ちゃんたちが働いています。
壁にはここを訪れた有名人の色紙があります。
メニューは日替わり定食700円
うどん・そば300円、かけめん400円
定食&うどん・そばセット900円
定食&かけめんセット1,000円
定食のご飯はお替わり無料、麺類大盛り100円です。
いなりずしは数量限定で2個100円。
週4日の日替わり定食メニュー。
開店当初は週3日の営業でしたけど、1日増えました。
今日の日替わりは、メンチカレー定食とチキンカツカレー定食。
やっぱり、チキンカレーじゃなく、チキンカツカレーでした。
「今日はカレーライス。お袋の味のカレーだから辛くないよ。」とお母ちゃんがコメント。
辛くないお袋の味カレー、それいいじゃないですか!(*^^*)
懐かしい味のカレーですね。
メンチとチキンどっちにしようかな。
でも「かけめん」って何でしょう?気になるね。
お母ちゃんに聞いてみたら、中華麺を和風出汁のスープに合わせたものだって。
そういうの、どこかで食べたことあるなぁ・・・食べてみたい・・・
でもカレーと麺とは多いよね。
じゃぁカレーで行こう・・・チキンカツで。
◆チキンカレー定食
お盆にチキンカツカレーと小鉢、福神漬け、そしてデザート。
しっかりしたチキンカツの上にカレー。
カレーは・・・辛くないです。(^∇^)
子供のときに食べていたカレーですね。懐かしい。
ご飯は、福島県産のコシヒカリ。
チキンカツは分厚いけど揚げ置きしたもの。いいんですよ、それで。
カレーの味が薄いときにはソースをかける。これ貧乏学生の常識です。
そしてカレーが辛くないときには唐辛子をかけれんばいいんです。
カイエンペッパー=一味唐辛子がベストですけど、七味唐辛子でもグッドです。
小鉢は小松菜とモヤシのおひたしにチクワを和えたもの。
デザートにリンゴ。
芯のところに蜜がある、甘いリンゴ。美味しいですよ
カレーってスイスイと食べられちゃうんですよね。
すぐに完食しちゃった。
とんちゃんがカレーを食べているときに、先にいたお客さんがかけめんを食べました。
それを見てると・・・食べたくなっちゃう。
でもカレー食べたのに、食べすぎだよなぁ・・・。
しかし旨そうなのよ。
「かけめんください!」
オーダーしちゃいました。(^^)
◆かけめん
ゆで卵半分、板カマボコ、カイワレ、ネギがトッピング。
見た感じは、澄んだスープの中華そばです。
でもスープは・・・和風出汁。
そばやうどんと同じ汁なんですね。
スッキリした味の旨い汁です。
その汁の中に細麺のラーメン。
細麺だから和風の汁にも合います。
このお店が入っている店舗「双葉食堂」は、小高の人気ラーメン店でした。
そのせいかラーメンを希望するお客さんがあって「かけめん」をメニューに加えたようです。
中華スープは作らず、しかし業務用スープも使わない。
だから蕎麦つゆで作ったラーメンなんでしょう。
和風の汁に中華麺。
これ、どこかで食べたことあるよなぁ・・・。
って思ったら、確かにありました。
宮城県の「やっこ食堂」の中華そばだ!
和風の中華そばが旨い!:http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2014-10-22-1
姫路駅の「えきそば」はもっと麺が太かったです。
姫路駅のえきそば:http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2008-12-30-3
このお店で料理をつくっているのは地元のお母ちゃんたち。
でもオーナーは元システムエンジニアの男性だそうです。
福島第一原発から16km、東京ではできないビジネスのつくりかた:http://www.huffingtonpost.jp/2015/03/14/odaka-workers-base-tomoyuki-wada_n_6869314.html
カレーライスとかけめん。
どちらもホッとする味でした。
そしてお腹はいっぱい。(そりゃ、そうだ!)
ごちそうさまでした。(^^)
これからも美味しいおひるごはんをご提供ください。
※追記:
2016年1月11日放送のNHK「明日へ つなげよう」で、このお店が再び登場しました。
今年の「避難指示解除準備区域」の解除に伴い、双葉食堂さんがここで営業を再開するのに伴って、「おだかのひるごはん」さんは閉店することが告げられました。
大変なときに、みなさまご苦労様でした。
もう少しですが、がんばってくださいませ。
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