寒いときにふぐのコースで べんがら@銀座 [ 東京飲みある記]
すっかり記事にし忘れていた宴会。実は忘年会なんです・・。f(^^;)
幹事役いわく、「今夜はふぐ」だって。
ほほぉ、ふぐですか。それは楽しみですね・・・。
場所は銀座7丁目。
落ち着いた外観の3階建てビルがお店。
京都祇園 四季折々のあじわい 「べんがら」銀座店さん。
京料理のお店なの?
壁に【ふくさし てっちり 焼ふく】の札が下がっている。
確かにふぐがウリのお店みたいです。
でも「ふく」と「てっちり」って、なんか変だなぁ・・・。
「べんがら」さんは、京都祇園に本店があって、京料理とフグ料理をウリにしているようです。
しかもなんで「べんがら」なんだろ。
壁の色は、たしかにそれ風だけど。
そもそも「べんがら」とは・・・いや、この ウンチクは最後にしましょう。
べんがら銀座店と印刷されたコースター。
そして「たらふく」と書かれた、湯飲みみたいな器。
これで日本酒をいただくのね?
ってのは、ウソ!
ふぐの骨を入れる器でしょうよ。(・_;☆\(-_-)
飲み物のメニュー。
ビールは・・ぉぉおお!サッポロじゃないですか!
生ビールは黒生。
瓶ビールはヱビスと・・・ぉぉおおっと、赤星があるじゃないのよ!
ふぐのヒレ酒もしっかりありますね。よしよし。
えっ?飲みホのドリンクは違うの?
こっちが飲み放題メニュー。
瓶ビールがあるのね、いいじゃないですか!
おっと、でも1人1本ですか。
ということで乾杯は瓶ビールで。
◆赤星
サッポロのラガーで乾杯です。
今夜の「ふくコース料理」のメニュー。
「ふぐ」じゃなくて「ふく」なのね。
下関や北九州では「ふぐ」じゃなくて、縁起をかついで「ふく(福)」と呼び、「ふくさし」「ふく鍋」と言います。
メニューにも「ふくちり鍋」と書いてある。
大阪では「てっぽう」と呼ばれ、刺身は「てっさ」、鍋は「てっちり」と言います。
だから表に「ふくさし」と「てっちり鍋」とあったのは、両方がマゼコゼ。
そもそも京都では「フク」と言うんでしょうか?
京都祇園にある「べんがら」さんは、「ふぐ」「てさ」「てっちり」とメニューにあって、大阪流です。
東京はどういうわけか下関流が混じっているみたいです。
ここで使われているフグは、ちゃんとトラフグだそうです。
天然のトラフグを使ったコースもあるようですが、このコースは養殖のようです。
ちなみに天然トラフグにはフグ毒がありますけど、養殖フグは無毒らしい。
先附はにこごり。
底にはふぐの皮が沈んだニコゴリです。
ビールの次は日本酒で行きたい。
ふくひれ酒。やっぱり「ふく」ですか。
せっかくなんだから、これで行きましょうよ。
えっ?飲みホにないけど、1杯はいい?でしょうよね。(^∇^)
◆ふくひれ酒
下関流に「ふく」のヒレ酒。
炙ったフグのヒレに熱燗を注いだもの。
アルコールに火をつける、というフランベ儀式を見せてから運ばれてきました。
じぇじぇじぇ!
ヒレがいっぱい入っている!ヽ(^◇^*)/
ケチケチせずに、ヒレが何枚も入っている。
普通でもお替りするのが普通だけど、こんだけヒレがあるとお替わり必至ですね。
◆ふくゆびき
刻み海苔が載ってスダチがそえられている。
まぜまぜしていただきます。
フグ皮の湯引きって、このゴムみたいな食感がいいんですよね。
これだけで日本酒が進んじゃいます。
そこへポン酢登場。ってことは・・・
◆ふくさし
出ましたふぐ刺し。あさつき、紅葉おろし、スダチが添えられています。
このふぐ刺しは、ちょっと厚めに切ってあります。
ふぐ刺しも味って言うより食感だよね。
◆ヒレ酒
日本酒はあんまり飲めないの・・・という女性が、とんちゃんさんどうぞ、とヒレ酒をくれました。
それに熱燗を足していただきました。
これって、もしかして間接キスかも?・・・なんてこと言うと、セクハラです。(・_;☆\(-_-)
◆ふく唐揚げ
フグのから揚げって、身がホッコリしていてうまいです。
鍋登場。おっと、いよいよ始まりますね。本日のメインイベントが!
グツグツと沸いた鍋の湯。
フグと豆腐を投入。
◆ふくちり鍋
野菜を入れて、煮えたら出来上がり。
煮えたところでワッといただいて、写真なし。(´ρ`)
◆雑炊
ここからは写真ありです。
ポン酢を入れて焼き海苔をかけていただきます。
ふぐちり自体よりも、その後の雑炊の方が美味しいよな、って思います。
◆漬物
キュウリとゴボウのお漬物。ゴボウの漬物って、歯ざわりがよくて、好きですよ。
◆水菓子
デザートはイチゴの浮かんだプリン。
お店を出て、帰る人、二次会へ向かう人・・。
とんちゃんは・・・飲みすぎ注意なので、自宅へ向かいました。
フグって何が旨いんだろうって、いつも思います。
刺身やふぐちりが王道かと思います。
でも、味からすると唐揚げとか雑炊とか、あるいは皮の湯引きの方が美味しく思っちゃう。
それってバチ当りだよなぁ。
ごちそうさまでした。
おっと最後に「べんがら」のこと。
「べんがら」とは赤色の顔料のこと。
主成分は酸化鉄(酸化第二鉄)で、要するに鉄の赤サビです。
江戸時代にインドのベンガル地方産のものを輸入したためにベンガラ(弁柄)と呼ばれたもの。
なぜ店名が「べんがら」なのかはわかりませんが、ビルの赤っぽい壁の色はベンガラの色です。
祇園にある本店は、元はお茶屋だったところで、壁の色は確かにベンガラのようです。
食べログ: べんがら 銀座店
夜総合点★★★★☆ 4.0
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