ブラックサンダー、ビッグサンダー:ブラックサンダーの徹底比較(その1) [ ブラックサンダー新商品]
弊ブログには北海道土産で登場する「ブラックサンダー」。
ブラックサンダーって、いろんなバリエーションがあるんですね。
手軽に手に入るブラックサンダーのバラエティーがいくつかあることがわかったもんで、調べてみました。
でもちょっと長くなるので今日と明日の4回に分けて記事にします。
今日はスーパーやコンビニで買えるレギュラー品。
明日は、特定のコンビニや特定地域で買える限定品です。
◆ブラックサンダーとは
「ブラックサンダー」とは何か?
まずはそこからでしょうか。
小さなチョコバータイプの駄菓子なんですけど、それが意外に旨いんです。
デフォルトのブラックサンダー。
東京都小平市にある有楽製菓(株)の製品で、豊橋工場で生産されています。
このお菓子、1994年から発売されていますが、この間、味を変えていないそうです。
しかし発売はしたものの10年間は売れなかったんですって。
それが『生協の白石さん』(2005年)という本で取り上げられて、じわじわ広まりました。
そして2008年の北京オリンピックで体操2位になった内村航平くんの勝負食として有名になって、メディアでも取り上げられるようになって、一気にブレイク。
2009年には年間1億個を売り上げるという、とんでもない駄菓子に成長しました。
おかげで2011年に豊橋工場に新工場を建設したそうです。
(J-Net21「「ブラックサンダー」―発売から10年、風向きが変わった」等を参照。)
2012年ロンドンオリンピックの表彰式後に、優勝した内村君に観客席のお母さんが包みを投げ渡すシーンがテレビで放映されました。その包みの中身もまさに「ブラックサンダー」でした。
1個30円だから、バレンタインデーの義理チョコにもちょうど良い。
パッケージの【若い女性にヒット中!】っていうのは、きっとそのことですね。
おかげで今や年間1億3千個の売り上げだそうです。
バレンタインデーに向けて、東京駅八重洲口地階にある「東京おかしランド」に義理チョコ限定店がしています。
義理チョコチョップHP:http://blackthunder-girichoco.com/
そのブラックサンダーの中身。
中身はこんなかたち。
デコボコしたお菓子がチョコレートでコーティングされています。
割ってみると、ハードビスケットの大きな粒とココアクッキーの小さな粒をチョコレートが包んでいる。
ココアクッキーとハードビスケットにチョコを混ぜて固めて、さらにチョコレートでコーティングしているんですって。
ビスケットのザックリ感、クッキーのサックリ感という複雑な食感。
さらに甘いチョコとビターなココアクッキーという味の複雑さが加わっている。
なんとも大人の味です。
裏に材料の説明が書いてあるので、ジッと眺めてみる。
製造者は有楽製菓の豊橋工場ですね。
名称は「準チョコレート菓子」。
「準チョコレート菓子」って何でしょう。これはまた後で。
そして原材料のトップに「ココアクッキー」とあります。
原材料については、最後に詳しく検討します。
◆ブラックサンダーのバリエーション
次はブラックサンダーのバリエーション。
◆ビッグサンダー
デカいブラックサンダーですね。
【雷神亭まんぷく!!!】だって。(^∇^)
デフォルトのブラックサンダーと並べてみました。
【黒い雷神】ではなく【黒い巨雷神】って書いてある。
パッケージにはココアクッキーをチョココーティングしている写真が描かれています。
ブラックサンダーは【Choco Bar Japan】で、ビッグサンダーは【Choco Covered Cookie】と書いてあるのにも注意です。
中身をデフォルトのブラックサンダーと比較してみました。
どうですか、このビッグさ!
デフォルトのブラックサンダーの4倍の大きさです。
でも重さと熱量で比べると、ブラックサンダーが21g、110kcal、ビッグサンダーが36g、186kcalで、2倍もない。なんで?
そしてチョコの色もちょっと薄いですね。
ビッグサンダーのチョコレートはミルクチョコレートらしいです。
面積は4倍くらいに大きいけど、厚さが薄い。
ブラックサンダーは「チョコバー」だけど、ビッグサンダーは「バー」じゃないね。
中身を見ると・・・ハードビスケットがない!
なるほどココアクッキーをチョココーティングしているだけ。
だから【Choco Bar】じゃなくて【Choco Covered Cookie】ってわけね。
原材料を見ると、ブラックサンダーのトップにあった「ココアクッキー」が、ない!
ココアクッキーをチョココーティングしているはずなのに、なんでないの?
これは後で検討しましょう。
【割って食べると意外とイイネ!!】って書いてある。
大きいなら、板チョコみたいに割って食べるといいってことかな。
ガブリとかじりついてもいいと思うけどね。
◆原材料について
最後に原材料についてじっくり比較したいと思います。
ブラックサンダーの原材料は、バージョンによって色々と違っているんです。
デフォルトの「ブラックサンダー」は、ココアクッキー、ハードビスケットとチョコを混ぜて固めて、さらにチョコレートでコーティングしています。そして原材料に「ココアクッキー」がある。
「ビッグサンダー」は、ハードビスケットがなくて、ココアクッキーをチョコでコーティングしてありますが、原材料に「ココアクッキー」がありません。
これはどういうことなのか。
しっかり比較してみましょう。
2つの原材料を比較します。
商品名 | ココア クッキー | 準チョコレート | その他 |
ブラック サンダー | あり | 砂糖、植物油脂、脱脂粉乳、全粉乳、乳糖、ココアパウダー、カカオマス、食塩 | 小麦粉、ショートニング、ホエイパウダー、甘味料(ソルビトール)、膨脹剤、乳化剤、卵殻カルシウム、香料 【ビスケット原料】 |
ビッグ サンダー | なし | 準チョコレート(砂糖、植物油脂、ココアバター、全粉乳、脱脂粉乳、乳糖、カカオマス、ココアパウダー、食塩) | 小麦粉、砂糖、ショートニング、ココアパウダー、砂糖混合ぶどう果糖液糖、植物油脂、カカオマス、デキストリン、コーンフラワー、ホエイパウダー、食塩、コーンスターチ、甘味料(ソルビトール)、膨張剤、乳化剤、香料 【ココアクッキー原料】 |
●準チョコレート菓子
どの種類も「準チョコレート菓子」でした。
「準チョコレート菓子」とは。
全国チョコレート業公正取引協議会が「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」を決めています。
カカオ分が35%以上、あるいはカカオ分が21%以上でそれと乳固形分と合わせて35%以上のものを「チョコレート生地」、カカオ分が15%以上、あるいはカカオ分が7%以上で乳固形分と合わせて12.5%以上のものを「準チョコレート生地」というそうです。
そしてその「準チョコレート生地」が全重量の60%未満で、ナッツや、ビスケット等など他の食材とを組合わせたチョコレート加工品のことを「準チョコレート菓子」と言うんだそうです。
●準チョコレート
で、その準チョコレートですが。
ビックサンダーには、その「準チョコレート」が原材料に明記されています。
でもブラックサンダーには書いてありません。
とはいえ原材料から見ると準チョコレートの原材料が書いてありますから、表ではそこに分類しました。
準チョコレートの中身は、ビッグサンダーにはココアバターが入っています。
ビッグサンダーのチョコは、ココアバターを入れて脂肪分を多くして、ミルクチョコっぽくしているみたい。
●その他
準チョコレート以外の原材料がなかなか面白いんです。
ブラックサンダー:
「ブラックサンダー」は、原材料に「ココアクッキー」が明記されています。
これはきっとココアクッキーを購入してるんだと思います。
そして「その他」にあるのはビスケットの原料で、ビスケットは自社製なのでしょう。
というわけで、購入した小粒のココアクッキーと自社製の大粒のビスケットをチョコと混ぜているんでしょう。
ビッグサンダー:
ビッグサンダーはビスケットが入っていない。
しかも原材料に「ココアクッキー」がない。
ビッグサンダーは、ココアクッキーをチョコでコーティングしているのに、どういうこと?
きっとココアクッキーは自社製なんでしょう。
だから「その他」にあるのはココアクッキーの原料です。
ビッグサンダーのココアクッキーは型に流し込んでから焼くので、自社製じゃないといけないんでしょう。
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