菊の司酒造直送の角打ちあり 平興酒店@盛岡市 [ 東北]
今年の6月に盛岡市に行ったときのことを記事にするのをすっかり忘れていました。f(^^;)
盛岡市には30歳の時に少しだけ住んでいたことがあって、とんちゃんにとってはとても懐かしい街です。
場所は盛岡市紺屋町という、歴史を感じさせる街並みがあるところ。
1772年創業の盛岡市の蔵元「菊の司酒造」さん。
社長さんは15代平井六右衛門の平井滋さん。
通りを挟んだ向かい側が目指すお店です。
「菊の司」の看板を掲げる「平興商店」(ひらこうしょうてん)さん。
居酒屋=飲食店ではなく、酒屋さん。
酒屋さんが営業する正真正銘の角打ちです。
社長の名が平井興太郎さんなので「平興商店」。
「菊の司」社長も同姓の平井さん。
そう、親戚なんですよ。
だから蔵元から毎日直接納品した酒を販売している。
そんな角打なのです。
大きな冷蔵庫に一升瓶がいっぱい並んでいます。
高齢のお母さん(女将さん)に迎えられます。
そしてこの冷蔵庫の裏が・・・
角打ちなのです!o(^▽^)o
先客は常連のお二人。
最初はビールからいただきましょうかね。
ビールは冷蔵庫から好きなものを取り出してください、とのこと。
では地元のクラフトビールをいただきましょう。
◆銀河高原ビール・ペールエール
かつての沢内村、現在の西和賀町にある銀河高原ビール。
ここは酒店の角打ちですから、料理は一切ありません。
お店の中に並んでいる、乾き物や缶詰などをつまみにするもより、持ち込みもOKだそうです。
でも夏場は、このお店の人気商品があります。
それは・・・
◆冷やしキュウリ
漬物ではありません。
単にキュウリを冷やしただけで、調理していない。
だからこのお店でも提供できます。
それに味噌をつけていただく。
水気があってシャキシャキのキュウリが旨い。
さて、ビールの後は、日本酒ですよ。v(^^)
大きな食器棚に貼ってあります。
菊の司のお酒だけしかない。当然です。
しかし蔵出しのお酒が蔵元から直送ですから。
しかも高級酒がプレミアムなしに、原価販売!(*゚Д゚*)ェ…
酒屋ですからね。そこが呑兵衛には嬉しいところです。
「生」と書かれた平井六右衛門をお母さんにお願い。
◆純米酒平井六右衛門無濾過生原酒
菊の司酒造創業者の名を冠した「平井六右衛門」。
【ジューシー】という不思議な形容詞の純米酒。
麹の甘味と発酵の酸味をジューシーに感じられる味わいを求めた純米酒だそうです。
岩手県産酒米「ぎんおとめ」100%に、岩手の酵母「ゆうこの想い」、岩手の種麹「黎明平泉(れいめいひらいずみ)」というオール岩手で仕込んだ純米酒。
「火入れと比べてお楽しみください」なんて裏のラベルに書いてます。いかんなぁ・・・。
それがビールのコップにいっぱい注がれる。
酒が注がれるやいなや、思わず一口飲んでしまった。
だから少し減ってしまった写真になっちゃった。
原酒らしい力強さがあって、しかもフルーティーな味わいのお酒です。
売価は1升2800円。それが一合300円ですから、まさに原価販売です。
そしてキュウリをもう1本。
フルーティーなスイスイと飲めてしまいます。
「火入れと比べてお楽しみください」なんて書いあるから・・・
◆純米酒平井六右衛門火入れ
当然ですよね。
ほうら、本来はこんなにいっぱい入ってるんですよ。(^^)
こちらの方がすっきりした味わいです。
2杯目の日本酒なので、すこしペースも落ちて、常連さんやお母さんといろいろとお話。
【平興学校の閉店時間 8時30分】の張り紙。
この角打ちのことで、それが午後8時半閉店ということ。
早じまいですね。でも、だから長らく続いているんです。
おや、吉田類さんもいらっしゃったんですね。
「平興学校」の紙製暖簾もある。
なんで「平興学校」なの?
常連さんたちが毎日のように通い、話に花を咲かせているので「学校」と呼ばれるようになったらしい。
いろいろ警句が貼ってあったりして、ご主人や女将さんの薫陶もあって「学校」と親しまれているようです。
◆菊の司純米生原酒亀の尾仕込み
宮城県石巻市で契約栽培された幻の酒米「亀の尾」を使った純米原酒。
芳醇で旨味のあるお酒です。(こんな一言でゴメン!)
食器棚に猫の写真がいっぱい。
吉田類さんの色紙も猫。いや、猫風の女将さん。
酒場放浪記はどうしたことか岩手県のお店はまだ放送されていません。
でもIBC岩手放送の特番の「岩手ほろ酔い紀行」で来られたそうです。
お隣の色紙は小説家の島田雅彦さん。
実はこのお店には看板猫がいるのです。
猫のミミちゃん。
ミミちゃんっていうから、メスだと思ったらオスなんだって。
オスで、なんでミミちゃんなの?
先代のメスのミミちゃんが、交通事故で亡くなったそうです。
今のミミちゃんは、2014年にカラスに襲われていたところを助けて、保健所に保護されたのをもらい受けた猫。
息子じゃないんですけど、ミミちゃんに似ているので襲名したそうです。
左は現在のミミちゃん、右は先代ミミちゃんの夫。
これはミミちゃんのお食事。
食後に、お店の土間でくつろぐミミちゃん。(*^^*)
初代ミミが交通事故に遭ったことから、飛び出し防止のため長いリードを着用しているそうです。
雑誌に、もう1軒の角打の写真が載っています。
こことは雰囲気が全然違って、向こうは立派な建物だから、ぜひ行ってみてください!と女将さん。
地図まで書いてくれました。
明るいうちから日本酒を三杯飲んだら、かなり心地よくなってます。
でもせっかくだから、もう1軒、行ってみましょうか。
とても居心地がいいお店でした。
盛岡には何回も来ているのに、なんで知らなかったんだろう。
自分の不覚さを深く反省。
どうもごちそうさまでした。
きっとまた来ますね。それまでどうぞお元気で。
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