高齢者・障がい者住宅併設の食堂は落ち着いた雰囲気 幸福(しあわせ)食堂大学村@札幌市 [ 北海道]
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9月に札幌に帰省したときのこと。
ちょっと変わった施設内にある食堂でランチをいただきました。
「しんふぉに~28」という高齢者や障がい者の賃貸住宅。
ここの住人向けのレストランが、一般開放されているそうです。
ドライブスルーの表示がありますよ。
テイクアウトのメニューはのちほど。
目指すお店は「レストラン幸福(しあわせ)」さん・・
おや?「幸福(しあわせ)食堂 大学村」の看板になってます。
2018年に「レストラン幸福(しあわせ)」がオープン。
新型コロナ禍に対応してドライブスルーを設置し、「幸福(しあわせ)食堂大学村」としてリニューアルオープンしたようです。
ところで「大学村」とは、奇妙な名前ですね。
近くにある「大学村公園」や「大学村の森」に因んだものだそうです。
かつての北海道大学第3農場に、250戸超もの北大教職員の官舎ができて、「大学村」と呼ばれていました。
その後、官舎が撤去され、残っていた農場とともいまは「大学村公園」や「大学村の森」になっています。
さて、建物の中に入ると施設の案内板があります。
左右の建物は高齢者や障がい者の居住スペースと関連施設があるようです。
目指す食堂は左側。
ここは共有スペース。そしてレストランがあります。
昔の店名のままの案内板。
入り口前にある券売機で食券を購入するシステムです。
「本日の特別メニュー」は売り切れ。
店内でパンの販売もあるんですね。
(クリックすると拡大します)
ポークカレー、生姜焼き弁当650円など。日替り弁当500円は売り切れ。
おおっと、どれも「弁当」って書いてあるぞ。(*゚Д゚*)ェ…
するとお店の方が出てきて、店内で食べるなら普通の定食で提供します、だって。
あぁそうですか、安心しました。
そば・うどん、イケメンラーメンなんてのもあるわ。
テイクアウトの弁当も同じ料金。
弁当は、共有スペースで食べることもできるし、ドライブスルーでも購入できます。
さて、オーダーはずいぶん迷って「とんかつ弁当」にしました。それが定食になるのね。
食券をお渡しすると「ソースと和風おろしとどちらにしますか?」と聞かれます。
「和風おろしで!」とオーダーです。
店内は4人掛けテーブルが並んでいます。新型コロナ対策用の衝立があります。
窓際には1人用の席が新設されています。
そしてテーブル上には消毒用スプレーがあります。
お冷とお茶はセルフです。
でもフロア係の方が、温かいお茶を入れてくれました。
◆とんかつ定食・和風おろし
お盆に色々と並べられていますよ。(*^^*)
まずは板麩が浮かぶお味噌汁をひと口。
千切りキャベツには、彩で黄色と赤色のパプリカ。
ポテトサラダは、潰さないポテトがコロコロと入っていて、楽しい食感です。
トンカツの上には、大根おろしと小口切りした小葱がトッピング。
とろみのある特製ダレをかけていただきます。
意外に厚さがある肉。
中がピンク色、なんてのじゃなく、しっかり火が通っています。
細目パン粉を使った、薄めの衣をまとっています。
食感の食感が軽いトンカツです。
丼にしっかり盛られた白飯がはかどりますね。(*^^*)
小皿に載ったキンピラゴボウと卵焼きも添えられています。
お弁当仕様の出来合いの総菜ですけど、普通に旨いです。
セルフでお茶をいただいて、完食です。
店内には興味深いものがあります。
「幻の玉ねぎ」と言われるを「札幌黄」を練りこんだ麺を使ったラーメンだって。
食べてみたいな。
日本の玉ねぎ生産の発祥は旧札幌村(現札幌市東区)。
札幌はかつて玉ねぎの一大産地でした。
そこで生産されていたのが「札幌黄」という明治以来の品種。
しかし1980年代に、F1種に圧倒されて、札幌黄は激減してしまった。
札幌黄は、りん葉(白い身のところ)が厚く、柔らかくて甘い。
そこで、その復活が取り組まれています。
そんな1つの取り組みが、札幌黄を練りこんだラーメン用の麺です。
いろんな陶芸作品が販売されています。
このレストランや「しんふぉに~28」のグループにある、障がい者就労支援事業所で制作しているものです。
本棚に『写真アルバム 札幌市の昭和』がありました。
懐かしい昭和の札幌の写真がいっぱいで、しばらく眺めていました。
静かで落ち着いた雰囲気のレストランなので、休憩がてら利用するのもいいですね。
ごちそうさまでした。
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