二八の手打ち蕎麦、普通盛が大盛り! 食事処みやた@茨城県阿見町 [ 茨城県]
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茨城県には美味しい蕎麦屋が多く、手打ちそば店も多い。
高級な蕎麦店は美味しい。でも食堂好きのとんちゃんは、庶民的なそば店が好きです。
今回は、阿見町にある食堂的なそば店に行きました。
「そば」の幟が目印です。
住宅兼店舗の大きな木造建築。
「食事処みやた」さん。
「御膳 きそば」の暖簾が下がっているから、二八の更科蕎麦のようですね。
「きそば」=「生(き)蕎麦」とは、生の蕎麦じゃなく、「生粉(きこ)打ち」、すなわち本来はつなぎなしの十割蕎麦のことと。でも実際には二八そばのことを意味するようになりました。
「御膳」とは、「御膳粉」すなわち「更科粉」を使った御膳蕎麦で、更科蕎麦のこと。
店内は、テーブルが3卓。小上がりにも3卓。奥には座敷があるようです。
店主はご高齢で、白く長いヤギひげがある、一風変わった風貌。
お店はご主人おひとりだけで、テキパキと厨房で料理を作ってらっしゃいます。でもフロアまでは手が回らない。だからフロアのことはすべて客がセルフで行います。
店内のどこにも「セルフ」とは書いてません。しかしお客のみなさんは手慣れたもの。
水が入ったポットを自らテーブルに運び、オーダーを伝え、出来上がった料理を運び、食器を下げています。
メニューは、もり400円、ざる450円。まぎれもなく蕎麦屋さんです。
おや、「もり」はあるけど「かけ」はない。「かけ」はセットだけだ。
蕎麦屋らしく丼物もあります。
豚ロースや豚ヒレの料理がいくつもありますよ。
実はこのお店、肉料理、とくにトンカツが人気らしいんです。
ホワイトボードにサービスメニューがある。
【みやたのそば】とあって【手打ち二・八です】と書いてあります。
ほほぉ、やっぱり二八の手打ち蕎麦なんですね。
トンカツにするか蕎麦にするか、迷うなぁ。
でも蕎麦屋ですから、まずは蕎麦で行きましょう。
ミニ天丼つきの「もりそばセット」にしてみました。
◆もりそばセット
「もりそば」。な、なんと丼入り!
ザルやセイロに載っているか思ったから、意表を突かれました。
しかしです。「もりそば」は元々はこういう器に入っていたんですよ。
そばは、最も古くは「そばがき」で食べていて、その後うどんのような「そば切り」が登場する。
そのそば切りの「そば」は「つけそば」で、器(丼やお椀)に盛られたそばを汁につけて食べていた。
その後、蕎麦をザルに載せた「ざるそば」が登場して、従来の器入りのそばは「もりそば」になる。ところが、もりそばもザルに載られるようになる。
その一方で、器に入ったそば(もりそば)につけ汁をかけて食べる「ぶっかけ」が生まれる。そして元々は冷たい汁を温かい汁に置き換えて「かけそば」が出来上がる。
そして丼に蕎麦がいっぱい!大盛りです!
真っ白の更科蕎麦ではなく、灰色かかった蕎麦。
更科粉(一番粉)ではなく、二番粉や三番粉を使った滋味の多い蕎麦ですね。
薬味はネギいっぱい、ねりわさび。
蕎麦を箸でつまんで・・・ん?
かなり長い!
つけ汁につけていただきます。
キリリと辛い江戸風じゃないけど、甘さ控えめの汁。茨城風の甘めの味じゃないのがいいですね。
鰹節メインの柔らかい香り。サバ節や宗田節の強い香りじゃない、上品な汁です。
蕎麦は二八らしく滑らかで、適度にコシがある。長ーい蕎麦も二八ならでは、です。
蕎麦は手打ちの機械切りですって。だから均等な太さなのね。
白菜漬け。茨城らしくお漬物が添えられています。
蕎麦湯もセルフでいただきます。
足りなければ、ご主人に言って、追加してもらいましょう。もちろんセルフで。
蕎麦湯を注いだ汁を啜って・・・もう一品。
ミニ天丼。天丼っていうか、かき揚げ丼ですね。
かき揚げは、花が咲いたように仕上がっていますよ。
小ぶりの海老が入ってる。
濃いめの汁がグッドなかき揚げ丼。タマネギのシャキシャキ食感もいいですよ。
蕎麦の量が多いもんだから、しっかり食べてしまった。(*´ο`*)=3
最後は食器を下げて、料金をお支払い。
常連さんたちはトンカツを食べてるなぁ。次回はぜひトンカツを食べてみたい。
ごちそうさまでした。
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