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ここは南インド料理店、スリランカ出身のシェフがなぜ? インドキッチン ドラゴンカレー@茨城県土浦市 [ 茨城県]

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巷に溢れているインドカレー店は、ネパール人経営のインネパ店も含めて、ほとんどが北インドカレーのお店。北インドのカレーは、牛乳や生クリーム、バターを使い、油脂が多く、こってりとした濃厚なカレー。それをナンと食べるのが日本では定番。 

しかしインドは広い。南インドのカレーは、油脂分が少なく、ココナッツミルクやマスタードオイルを使い、サラッとしてあっさりたカレーで、酸味や辛味が強いのが特徴。それをライスと食べる・・・だって。

そんな南インドのカレーを提供するお店が東京では増えつつあるらしい。
茨城の地元にはないものか・・・
と思っら、何店かあるんですね。

ということで、土浦にある南インドカレーのお店でランチしました。  
場所は、土浦市上高津、県道123号線(土浦坂東線)沿い、上高津貝塚ふるさと歴史の広場の近く。

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「ドラゴンカレー」の看板が目印。

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「インドキッチン ドラゴンカレー」さん。    
スリランカ出身のシェフ・シルベスタさんが、2019年6月28日にオープンしたお店。

シルベスタさんは、2005年8月、土浦駅ビル「ウイング」にオープンした「土浦カリー」のシェフとして土浦に招かれたそうです。(2008年7月にウイングが閉館し、同店はウララの地階に移転。)
2007年頃に千勝堂本店の隣(現在は同店の駐車場)に「ドラゴンカレー」をオープン。その後、2015年頃に土浦市桜町に移転し、2019年にここに移転。
その間に、2009年に水戸店、2010年に千葉県市川店、2011年に上野店をオープンしている(現在はすべて閉店)。


スリランカ出身のシェフによる南インド料理のお店
ネットではそんなことがサラッと紹介されています。でもそれはどういう意味なのか。ネパール人が北インドカレーのお店をやってる、というのとは意味が違うんです。
「スリランカ」と「南インド」の関係については後ほど紹介します。

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店内は4人掛けテーブル2卓、2人掛けテーブル2卓、カウンター5席がびっしり並ぶ小さなお店。

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カウンターと厨房との間にはビニールシートのシールドがあります。

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カウンターの上には、スパイスがどっさり入った大きな容器がいっぱい並んでいます。

テーブル席についてメニューを拝見。

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ランチメニューは、日本のインド料理店でよくあるタイプ。
Aセットはカレー1種、Bセットはカレー2種。

カレーは、チキン、キーマ、やさい、シーフード、日替り。
料理名だけじゃ区別できないけど、南インドのカレーなのかな?
おやチキンはあるけど、北インドカレーのバターチキンはありません

ライスかナンが食べ放題
多くの方々が、ナンを選択されているようです。
しかし南インドカレーはライスでいただきたいですね。
ただしここのライスは日本米で、プラス300円でインド米に変更できます。

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単品のカレー。やっぱりバターチキンはない。

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【recommended】(おすすめ)は、ドラゴンカレーとチェンナイチェティナールカレー。
ドラゴンカレーはシェフのオリジナルカレー。
チェンナイチェティナールカレーは、「錬金術師が云々」と書いてある。

チェンナイは、南インドのタミル・ナードゥ州の州都です。
同州南部にあるチェティナード(Chettinad)地方発祥のカレーは非常にスパイシーで「チェティナードカレー」と言われます。たぶんそのカレーのことだと思いますが、それはまた後日、確認してみましょう。

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激辛注意!のバーニングチキン。

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オススメ料理は、日替わりのランチプレート
アチャール、アラカルト数種つきってことは、南インド料理のミールスっぽい料理です。

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激辛チキンプレート。

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唐揚げカレーライス。

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カウンターにもメニューがある。

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バターチキンが数量限定であります。
北インドのバターチキンはグランドメニューにないけど、日本人には大人気ですからね。

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パインシーフード。どんなものなのか、不明です。

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テイクアウトメニュー。

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【新作メニュー】が2つ。
スリランカプレートは、ライス、カレー1~2種、日替り副菜3~4種。プラス300円でビリヤニに変更可。スリランカの定食、ライス&カレーなのかな?

シルベスタさんに「南インド料理かスリランカ料理が食べたい」と言ったら、南インドならチェンナイチェティナールカレー、スリランカならスリランカプレートだ、と言います。

「スリランカプレートは、ライス&カリーなのか?」と聞いてみた。
すると、このカレーは北スリランカのジャフナのチキンカレーだというのです。

北スリランカ?ジャフナ?

ここでやっと気が付きました。
スリランカは北と南では民族も文化も違うこと、そして北スリランカは南インドと民族・文化が近いことを。

スリランカでは、中南部には人口の3/4を占めるシンハラ人が住んでいますが、北部と東部には人口の15%を占めるタミル人が住んでいます。そして両者では、言語(シンハラ語とタミル語)も宗教(仏教とヒンドゥー教)も違い、食事も違っている。
他方で、南インドの民族もタミル人。だからスリランカ北部と南インドとは民族・文化が近いのです。
南部の大都市はコロンボ、北部の大都市がジャフナです。
そしてスリランカでは、1983年からシンハラ人政権とタミル人組織と間で激しい内戦がありました。内戦は、ほんの最近の2009年まで、26年間も続き、7万人以上とも10万人とも言われる犠牲者がでました。タミル人反政府組織の本拠地がジャフナで、激戦地になりました。


スリランカプレートは、シェフの故郷ジャフナの料理を再現したものだそうです。
シェフのシルベスタさんは30年ほど前に日本に来られたそうです。たぶん、内戦を避けるためにジャフナから南インドへ渡り、さらに日本へ来られたのではないでしょう。

スリランカ料理として日本で提供されているものは、多くはシンハラ料理です。ライス&カリーもそうです。
ジャフナ料理、あるいはスリランカのタミル料理はきっと珍しいと思います。

ということで、今回はジャフナ料理スリランカプレートにしてみました。
辛さが指定出来て、辛口でオーダー。

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◆スリランカプレート
一皿にライス、カレー、副菜が盛られています。
見た目の感じはシンハラ料理のライス&カレーに似ています。

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カレーがたっぷりかかってる。
そしてライスにパパドが立っている。    

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ライスは日本米

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たっぷりかかったチキンカレー

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カレーの中にチキンがいます。
ココナッツが入っているので、細かな挽肉みたいなツブツブの固形物がいっぱいあるカレーですが、カレー自体はサラリとしている。
油脂分が多くマッタリした北インドのカレーとは全く違ったカレーです。

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キャベツ炒めココナッツサンボル
サンボルは和え物のことで、ココナッツをレモン汁と塩で和えたもの。

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タマネギのピクルス水菜とココナッツのサンボル

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普通のレタスのサラダ。これは日本流です。

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シーニサンボル(左)とトマトチャツネ(右)。
シーニは砂糖と言う意味で、甘いサンボル。
チャツネは、ココナッツとスパイスを加えてペースト状にしたもの。   

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カレーや副菜を適当に混ぜながらカレーをいただきます。

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辛口の辛さはそこそこ。激辛でもよかったな、と思います。

スパイシーだけど、油脂分が少なくて胃に優しいカレーです。
カレーの量が多いカレーメインのセットだから、日本人にも食べやすい。日本人向け仕様なのかな。
スパイシーでとても美味しいから、何度か通ってみたいです。

ごちそうさまでした。

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