「手打ち」が消えた茨城珍来、台湾鶏ソバが辛さアップ 珍來柏田店@茨城県牛久市 [ 牛久市]
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関東の東北部に広がる中華店の珍来。
暖簾分けで増える珍来には、いくつもの系列があります。⇒「珍來」大研究 その2:珍來と珍来の系列
その1つ、茨城珍来(略称:イバチン)のお店が牛久市内に2店あります。
「珍来 牛久柏田店」さん。
黄色い看板がトレードマークなので、「黄色い珍来」とも呼ばれます。
以前の看板には「手打ちラーメン」の文字がありました。
外観がリニューアル。
看板から「手打ちラーメン」の文字が消えました!
そして「ギョーザラーメンちんらい」の黒い文字が入りました。
イバチンの店舗スタイルにはもう1つのタイプがあります。
「ひたち野東店」は、外壁が黒で。「手打ちラーメン」の文字はなく、「ギョーザラーメンちんらい」の黄色の文字が入っています。
柏田店は、これと色違いのスタイルになった、って感じです。
道路脇に立つ大きな看板も替わりました。
以前の看板は「手打ちラーメン 珍来」でした。
しかし新しい看板は「ラーメン 餃子 珍来」。
これも「手打ち」の文字が消えました。
ちなみに「ひたち野東店」の看板も「ラーメン 餃子 珍来」です。
珍来の麺は、「手打ち」じゃなくて機械製麺だから、「手打ち」の文字が消えるのは誤解を生じさせない、という意味ではいいですね。
「生めん」の販売に関しては「生めん類の表示に関する公正競争規約及び公正競争規約 施行規則」で「手打」の定義があって、機械製麺は「手打」とは言えません。しかしそれは「生めん」の販売についてであって、飲食店で提供する場合には適応されません。
とはいえ珍来製麺所が販売する麺は「手打」とは表示できないですから、それを使って調理したラーメンも手打とは言えませんよね。
入り口脇に掛かる暖簾。
看板は「珍来」ですが、暖簾の文字は商標登録されている旧字の「珍來」です。
さて、店内に入ってメニューを確認。
グランドメニューは料金が少し値上がりしました。
新メニューがいくつか登場しました。
四角餃子も新登場。
イバチンでは各店がオリジナルメニューを提供します。
牛久柏田店はピリ辛焼肉ラーメンです。
さて、今日は辛いラーメンが食べたい。
辛いラーメンは、担々麺、ネギチャーシューラーメン、元気ラーメン、マーボーラーメンがあって、どれも唐辛子マーク1つ。
もっと辛いのは、唐辛子マーク3つの極辛台湾鶏ソバ。
今日は、これに決定!( ^∇^)
おや?
オーダーしてから気が付きました。
激辛台湾鶏ソバの唐辛子マークって、3つだったっけ?
以前のメニューを見てみました。唐辛子マーク2つでしたよ。
ぉぉぉおお!唐辛子マークが増えた!
極辛台湾鶏ソバ、辛さアップだ!ヽ(^◇^*)/
黒い丼で登場。
◆極辛台湾鶏ソバ
鶏肉とニラ、ニンニクが浮かんでる。輪切り唐辛子もたくさん。
※この料理がなぜ「台湾鶏そば」なのか、に関して、「台湾ラーメン」の珍情報と併せて最後に紹介します。
んー!唐辛子とニンニクの香りが立ち上ってますよ。
鶏肉は茹で鶏。その上にコショウがかかってる。
スープの表面を乳化したラー油が覆っている。
辣油が浮かぶスープ。醤油ラーメンのスープがうんまっ。
唐辛子マーク3つは、ピリ辛です。でも激辛じゃない。
茨城珍来には、生ニラ、生ニンニク、そして辛子味噌もあります。
辛子味噌は辛さより旨み優先。
辣油があるので・・・
辣油も投入。
麺は中太麺。しっかりした食感が珍来麺の特徴です。
茹で鶏肉が美味しい。
ニラ、唐辛子、ニンニクがいっぱい!
激辛台湾鶏そば、辛い物好きにはおすすめです。
そして、看板から「手打ち」が消えても、料理の旨さは変わりません。
ごちそうさまでした。
これがなんで「台湾鶏そば」なのか?そして「台湾ラーメン」の珍情報。
炒めた唐辛子、ニンニク、ニラが載って辛いから「台湾ラーメン」風。「台湾ラーメン」の具材は挽肉だけど、これは茹で鶏だから「鶏そば」ってことでしょう。
今では「台湾ラーメン」は、たいていの中華店にあって、台湾料理を掲げる店にもある。だからほとんどの人は「台湾ラーメン」は台湾料理だと思ってるでしょう。
しかし「台湾ラーメン」って、台湾料理じゃなくて、名古屋発祥です。発祥店は「味仙」。
名古屋では、汁なしの「台湾まぜそば」が誕生。さらに発展して、辛い味付けの挽肉とニラの「台湾ミンチ」を載せれば何でも「台湾〇〇」という料理になる、という珍現象が起こっています。
「台湾ラーメン」は名古屋発祥で、台湾にはありません。
なんと、それが台湾に輸入されて「名古屋拉麺」と呼ばれている、とwikipedia「台湾ラーメン」に書いてあります。まるで台湾で「名古屋拉麺」が定着したかのような書き方です。その元ネタは、2015年のtwitterの発信。
これは本当か?
台湾では1998年頃から日本ラーメンブームが起こり、日本の多くのラーメン店が台湾に進出し、「日式拉麺」と呼ばれるラーメンは台湾の麺料理の3倍の料金で販売されました。
そんな中で、三重県のラーメンチェーンが台湾に開いたお店「熱烈一番亭」のメニューにあったのが「名古屋拉麺」です。日本のラーメン店が命名したメニューです。それが桃園空港店で発見され、先のtwitter発信になりました。
その後ブームは去り、多くの進出店が撤退し、「熱烈一番亭」も閉店して「名古屋拉麺」は台湾から無くなりました。(参考:台湾で「名古屋ラーメン」を探してお店にたどり着くも…ブームは去った?厳しい現実)
しかし日式拉麺は台湾に定着しているそうで、台湾人が開いた店も多くあるようです。
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